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イスラエル主導の食料配給所は「野外処刑場」か? 飢えたガザ住民200人以上が銃撃で死傷

'The Witkoff Massacre': Hundreds Killed or Wounded as Israeli Forces Open Fire on Gaza Food Aid Site

2025年6月2日(月)18時44分
ジョン・クアリー

イスラエルが医療施設を標的にしてきたことによって医療システムが崩壊し、重傷者が多いことから、死者数はさらに増えると予想される。

非営利のニュースサイト、コモン・ドリームスが5月に報じたように、国連の援助当局者や他の人道援助専門家は、「ガザ人道財団」という名称のイスラエルの民間財団が、イスラエル国防軍とアメリカの傭兵による警備体制のもと、ガザ全域への援助物資の配送を管理するという計画に対して警告を発していた。ガザ人道財団はイスラエルが提唱し、トランプ政権が支援している。

「人道支援組織のDNAと相反するシステムを導入する理由はない」と、国連人道問題調整事務所(OCHA)のイェンス・ラーケ報道官は5月9日に述べた。

ガザ人道財団は5月に設立されて以来、物議を醸しており、ガザのパレスチナ人に対するイスラエルの継続的な残虐行為の隠れ蓑ではないかと非難されている。

財団は、AP通信が確認した声明の中で、1日早朝にトラック16台分の援助を「何事もなく」配布したと述べ、「死者、大量の負傷者、混乱に関する誤った報道」を否定した。

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