最新記事
移民政策

トランプに投票したことを後悔する有権者が約半数、中間選挙で波乱を起こすか

They Helped Deliver Miami-Dade for Trump. Now They're Having Regrets

2025年5月14日(水)19時03分
ヘスス・メサ

ベネズエラ人移民に対する保護を打ち切りの動きは、南フロリダのベネズエラ人移民社会を分断した。長く定住しているベネズエラ人の多くは依然としてトランプを支持しているが、最近の移住者や、在留資格が異なるメンバーをかかえる家族は、かつて支持していた政権が裏切り行為をはたらいていると不満を募らせている。

調査機関ピュー研究所によると、フロリダ州には全米のベネズエラ系人口のほぼ半分が住んでおり、そのうちの約11万8000人がマイアミ・デイド郡の住人だ。デイド郡では過去20年間でベネズエラ系移民の政治的影響力が増大した

州の投票データによると、トランプは昨年11月の大統領選でカマラ・ハリスに約12万5000票の差をつけてマイアミ・デイド郡を制し、1988年のジョージ・ブッシュ以来となる共和党の勝利を得た。

フロリダ国際大学のラティーノ世論フォーラムがフロリダ在住のベネズエラ人408人を対象に4月に実施した調査では、トランプに投票したと答えた人の半数近くが、今はその決断を後悔しているか、複雑な感情をいだいていると答えた。

回答者全体の約40%が、将来は民主党、無所属、あるいはMAGA(アメリカを再び偉大に)派以外の候補者を支持するつもりだと答えている。

世論調査を率いたフロリダ国際大学の政治学者エドゥアルド・ガマーラは、「これは裏切りだ」と述べた。「ここに見られるのは極端に二極化したコミュニティだ。市民権がある人とそうでない人、移民としての地位を確立した人とそうでない人に分断されている」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

テスラ、米生産で中国製部品の排除をサプライヤーに要

ビジネス

米政権文書、アリババが中国軍に技術協力と指摘=FT

ビジネス

エヌビディア決算にハイテク株の手掛かり求める展開に

ビジネス

トランプ氏、8月下旬から少なくとも8200万ドルの
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 2
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 3
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 4
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 5
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 6
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 7
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中