<米国在住の男性が誤ってエルサルバドルに送還された問題で、トランプ政権は最高裁の帰還命令に従わず、世界最悪で凶悪と言われる巨大刑務所に放置しようとしている>

行政上の手違いでアメリカから国外追放されたエルサルバドル出身の男性キルマー・アルマンド・アブレゴ=ガルシアの処遇をめぐって、米連邦最高裁判所は4月10日、男性の帰還を「容易にする」必要があるとトランプ政権に命じる判決を全員一致で下した。

しかしトランプ政権はこれを無視、アブレド=ガルシアはギャングの疑いがある200人以上の不法移民と共に送られたエルサルバドルの悪名高い巨大刑務所、テロ監禁センター「CECOT」に収監されたままになりそうだ。

 CECOTの映像に映っていたアブレド=ガルシアの変わり果てた姿

メリーランド州に家族と住み働いていたアブレゴ=ガルシアの弁護士とメリーランド州連邦地裁判事は、トランプ政権は最高裁判決に従ってアブレゴ=ガルシアを帰還させる努力をする必要があると訴えた。

 アブレド=ガルシアの解放を訴える妻

だが、政権の解釈は異なる。「最高裁は昨夜、返還を実現するのではなく、返還を容易にすることが政権の責任であると明確にした」と、ホワイトハウスのキャロライン・リビット報道官は11日に記者団に語った。

メリーランド州連邦地裁のポーラ・ジニス判事が下した判決は、「4月7日(月)午後11時59分までに(アブレゴ=ガルシアの)アメリカへの帰還を容易にし、実現しなければならない」と命じるもので、トランプ政権はこれを覆すよう最高裁に求めていた。

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「容易にする」vs「実現する」
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