最新記事
中東情勢

トランプ大統領、13日から「中東3カ国歴訪」...大規模ディールに注力へ

2025年5月13日(火)15時25分
トランプ米大統領

5月13日、トランプ米大統領は16日までサウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東3カ国を歴訪する。写真はホワイトハウスで12日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

トランプ米大統領は13日から16日までサウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東3カ国を歴訪する。今回はパレスチナ自治区ガザにおける紛争やイラン核開発計画など安全保障の課題よりも、経済面でのディール(取引)に注力する方針だ。

米電気自動車(EV)大手テスラ最高経営責任者(CEO)で政権顧問のイーロン・マスク氏をはじめとする企業幹部らを引き連れ、まずリヤドを訪問。当地ではサウジ・米投資フォーラムが開催され、その後カタールとUAEを訪れる。


 

トランプ氏は、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が直接会談する可能性があることから、15日にトルコに向かう可能性もあるとしている。

米国と中東3カ国は数兆ドル規模の投資を発表するとみられている。サウジは1月、今後4年間で6000億ドルの対米投資を約束しているが、トランプ氏は1兆ドル規模の投資を求める考えを示している。

歴訪にはマスク氏のほか、資産運用会社大手ブラックロックのラリー・フィンクCEOやシティグループのジェーン・フレイザーCEOらのほか、ルビオ国務長官やヘグセス国防長官も同行する。

関係筋によると、トランプ氏はサウジに1000億ドルをはるかに超える武器売却を提案する見込みだ。サウジとイスラエルの国交正常化を巡る協議は今回行われないとみられている。イスラエルのネタニヤフ首相がガザでの恒久停戦やパレスチナ国家の創設に反対しており、サウジとの協議が進展する可能性は低いという。

東京アメリカンクラブ
一夜限りのきらめく晩餐会──東京アメリカンクラブで過ごす、贅沢と支援の夜
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ドイツ、ウクライナ和平後の派兵巡り論争が激化

ビジネス

ヤゲオ、芝浦電子へのTOB価格を6635円に引き上

ビジネス

英政府借入額、1─7月は予測と一致 政府に課題残る

ビジネス

日経平均は3日続落、短期過熱感への警戒継続 イベン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家のプールを占拠する「巨大な黒いシルエット」にネット戦慄
  • 2
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 3
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自然に近い」と開発企業
  • 4
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 5
    夏の終わりに襲い掛かる「8月病」...心理学のプロが…
  • 6
    広大な駐車場が一面、墓場に...ヨーロッパの山火事、…
  • 7
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 10
    習近平「失脚説」は本当なのか?──「2つのテスト」で…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 3
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 4
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 5
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 6
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 7
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 8
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 9
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 10
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中