「リベラルの女は嫌だ」「トランプ派の彼氏とか最悪」分断が進み過ぎたアメリカ、Z世代は「恋愛」も不可能に?
Gen Z's Gender Political Divide 'Creating Problems' for Their Dating Lives
人事コンサルタントのブライアン・ドリスコル(Bryan Driscoll)氏も、Z世代の政治と恋愛の不可分性を次のように語っている。
「Z世代にとって、政治と恋愛は切り離せないものです。ロー対ウェイド判決の覆撤は、一部の人が選挙権を得る前に起きました。LGBTQ+の友人たちは立法者によって脅かされています。気候変動は深刻化し、大学の学費はスポーツカー並み。就職先は『5年の経験』を求めながら最低賃金しか提示しない。これらを『単なる意見の違い』として受け入れろと言われても、無理な話です」
2024年の選挙後、Z世代の政治的分断はさらに進む可能性がある。マッチングアプリやプラットフォームは、政治的な価値観によるフィルタリング機能をさらに強化するかもしれない。
すでに一部サービスでは、政治観に基づいたマッチングが試験的に導入されている。
ウォルシュ氏は「かつては投票行動は個人的なもので、夫婦ですら投票所では個別に判断し、それでも同じ国家の下で暮らしていた。しかし、今は政治が『私はこういう人間です』というアイデンティティの表明になっている」と語る。
一方で、専門家たちはこうした「政治的な一線」が長期的なパートナーシップでも維持されるのか、それとも経済的相性や感情的なつながりが重視されるようになるのかに注目している。
レナード氏は「同じ価値観を持つ者同士のカップルが増える一方で、異なる考えを持つ人々との間には分断が広がるかもしれない」としつつ、「関係性には柔軟性と対話、そして好奇心が不可欠。早い段階で壁をつくりすぎると、個人としての成長や本当のつながりを失うリスクもある」と警告している。

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