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「リベラルの女は嫌だ」「トランプ派の彼氏とか最悪」分断が進み過ぎたアメリカ、Z世代は「恋愛」も不可能に?

Gen Z's Gender Political Divide 'Creating Problems' for Their Dating Lives

2025年5月2日(金)19時44分
スザンヌ・ブレーク

「恋愛の条件」としての政治観

ニューヨーク・タイムズのコラムニスト ジェシカ・グロース(Jessica Grose)は、こうした政治的ミスマッチが実際のデート行動にどのように影響しているかを探った

両極端な政治的見解が交際を遠ざけるとの声が多く、特に妊娠中絶などの分断的なテーマでは、政治観が交際の可否を左右する「絶対条件」となっているケースもあるという。

イーハーモニーの調査でも、多くの独身者が「価値観や感情的なつながり」を重視している一方で、とりわけ若年層においては「政治的相性」が重要な判断基準になっている。

カリフォルニア州立大学チャネル諸島校の心理学教授ウェンディ・ウォルシュ(Wendy Walsh)氏はこう指摘する。

「ここ数年、男性はより保守的に、女性はよりリベラルに傾いてきました。この政治的分断はすでにデートシーンに問題を引き起こしています。20代の若者たちは誰とも付き合っていないか、あるいは自分と政治的に合う少数の人だけを追い求めています」

精神科ナース・プラクティショナーのショーン・レナード(Sean Leonard)氏は、Z世代について「政治はもはや市民的な行為ではなく、個人のアイデンティティそのものになっている」と語る。

「社会正義、気候変動、リプロダクティブ・ライツ(生殖に関する権利)、メンタルヘルス政策に対するスタンスは、その人の人間性を映し出すものと見なされています」

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