ニュース速報
ビジネス

SNS企業は児童虐待コンテンツ「見て見ぬふり」、豪当局が指摘

2025年08月06日(水)14時36分

 オーストラリアのインターネット監視当局、eセーフティー委員会は6日公表した報告書で、交流サイト(SNS)運営企業がプラットフォーム上の児童性的虐待コンテンツに依然として「見て見ぬふり」をしているとし、特にユーチューブは調査に応じていないと指摘した。写真はユーチューブのロゴ。2023年4月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Christine Chen

[シドニー 6日 ロイター] - オーストラリアのインターネット監視当局、eセーフティー委員会は6日公表した報告書で、交流サイト(SNS)運営企業がプラットフォーム上の児童性的虐待コンテンツに依然として「見て見ぬふり」をしているとし、特にユーチューブは調査に応じていないと指摘した。

ユーチューブとアップルが自社のプラットフォーム上で発生した児童性的虐待に関するユーザーからの報告件数などを追跡していないとした。

同委員会の責任者ジュリー・インマン・グラント氏は声明で「これらの企業は放っておけば子どもの保護を優先せず、自社サービス上で起きる犯罪を見て見ぬふりをしているようだ」とし、「自社サービス内でこのような凶悪犯罪を容認しながら営業を認められる消費者向け産業は他にない」と強調した。

グーグルの広報は当局の指摘について「オンラインの安全性のパフォーマンスではなく、報告指標に基づいている」とし、ユーチューブのシステムは全ての虐待コンテンツの99%以上を警告が表示されたり閲覧されたりする前に積極的に削除していると反論した。

当局はアップルやメタ、マイクロソフトなどに対し、豪国内の児童搾取・虐待コンテンツに対処するために講じている対策を報告するよう指示していた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ノボノルディスク、コスト削減へ 肥満症薬の競争激化

ビジネス

グリコ、25年12月期業績予想を下方修正 値上げで

ビジネス

日経平均は続伸、円高一服や決算など好感 TOPIX

ワールド

インド中銀の作業部会、金融政策の操作目標維持を勧告
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 8
    【徹底解説】エプスタイン事件とは何なのか?...トラ…
  • 9
    永久欠番「51」ユニフォーム姿のファンたちが...「野…
  • 10
    かえって体調・メンタルが悪くなる人も...「休職の前…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 9
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 10
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 6
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 7
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 8
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 9
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 10
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中