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DeepSeekの次は「Manus」!旅行計画も投資分析もこなす中国AIの正体

What is Manus? China's World-First Fully Autonomous AI Agent Explained

2025年3月14日(金)19時50分
セオ・バーマン

DeepSeek以来の熱狂

マヌスのこの人気ぶりは、1月にDeepSeekの推論モデル「R1」が発表された時の熱狂の再来だった。周辺の環境と相互作用してデータを収集し、自律的にタスクをこなし、所定の目標を達成できる汎用AIエージェントは、AIアプリケーションの未来と受け止められている。

デモ映像によると、マヌスは自律的にウェブサイトを閲覧し、さまざまな機能を活用して、作業の流れをリアルタイムで表示できる。開発者はこれを「心と行動の橋渡しをする汎用AIエージェント。単に考えるだけでなく結果を出す」と表現する。


 

デモ映像を紹介している中国の起業家、季逸超氏(33)は、モバイルブラウザ「マンモス」の開発者で、アメリカのPeak Labs創業者として知られる。

デモ映像の司会を務める季逸超氏はこう語っている。「これは単なる新しいチャットボットやワークフローではない。思考と実行の溝を橋渡しする真の自律型エージェントだ。他のAIがアイデアの生成で終わるのに対し、マヌスは結果を出す」

マヌスは当面の間、招待制のみの運用を継続する予定だが、いずれかの時点で無料公開に切り替えられる見通しだ。

(翻訳:鈴木聖子)

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