【尹大統領独占インタビュー】戒厳令48日前に見せた焦り...「私にはもう十分な時間がない」

BALANCED REFORM NOW

2024年12月11日(水)15時10分
デブ・プラガド(ニューズウィークCEO)、ナンシー・クーパー(グローバル編集長)、マシュー・トステビン(シニアエディター)

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昨年8月に尹(左)はバイデン米大統領と日本の岸田首相(当時)との3カ国首脳会談で、安全保障面のパートナーシップ強化を確認したが CHIP SOMODEVILLA/GETTY IMAGES

──韓国は他の自由民主主義国と足並みをそろえてきた。こちらの陣営が勝利するという自信はあるか。

長期的に見れば、戦争の結果は常に大義に関わるものであり、公正な大義であるかどうかが問われる。この点で言えば自由で民主的な国家の大義は、自国とその社会を守り、他国を侵略しないことにある。

一方、権威主義的な政権や独裁国家が戦争を仕掛けるのは、国内の権力を強固にするためだ。私は自由民主主義諸国の勝利を強く信じている。これは単なる信念ではなく、私にとっては一種の信仰とも言えるものだ。


自由主義世界で自由諸国が結束し、連帯するのは、共通の大義と共通の価値観に基づく自然な流れだ。それに対して独裁国家間の結束は、ただ便宜的な連合にすぎない。

──韓国は日本との和解に努めてきたが、今後どこまで進められるのか。完全な和解の実現には、ほかに何が必要なのか。

21世紀において、かつて帝国主義的な支配を受けたほぼ全ての国が、旧宗主国との間によりよい関係を築いている。これは一種の世界基準だと考える。

この原則は韓日関係にも適用されるべきだ。さらに北朝鮮の核兵器およびミサイルの脅威に関して、両国は共通の安全保障上の利益を有している。北朝鮮が韓国に侵攻した場合、日本に駐留する米軍と国連軍後方司令部が、韓国を支援する上で極めて重要な役割と基盤を提供する。

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