最新記事
野生動物

水上スキーに巨大サメが繰り返し「体当たり」の恐怖映像...少女ら襲われ手足を失う被害の米ビーチで撮影

'Aggressive' Shark Seen Circling Florida Jet Skier in Viral Video

2024年6月16日(日)13時10分
アンナ・コマンダー

2度目の襲撃は、同じく6月7日の午後2時56分ころに起きた。襲われたのは10代女性2人で、シークレスト・ビーチに近い海岸で、腰ぐらいまでの深さで泳いでいたときだった。クロフォード署長によれば、ルル・グリビン(15歳)は上肢と下肢に「重傷」を負い、「予断を許さない状態」で重症外傷センターに運び込まれた。もう1人の被害者は左下肢に軽傷を負ったが、6月7日の時点では容態が安定している。

左手をサメに嚙みちぎられ、右脚も切断を余儀なくされた

ルルの母親アン・ブレア・グリビンは6月9日、入院患者やその家族の支援ネットワーク構築を手助けするウェブサイト「CaringBridge」に投稿し、「娘は、左手をサメに噛みちぎられ、右脚は膝と腰のあいだの中間で切断しなければならなかった」と明かした。

母親はこう続けた。「娘は、体内の血液の3分の2ほどを失った。もちろん、自分の子どもがこのような目に遭うことは誰も望まないが、幸い娘は生きている。土曜日(6月8日)には、予定されていた手術を受けることなく、バイタルサインは担当の医師や看護師が望んだ状態になった。とても順調に回復し、人工呼吸器のチューブを外し、自力で呼吸ができるようになった。これが大きな第一歩だった。落ち着いたときに娘が発した第一声は、『わたし、乗り越えた』だった。本当に、娘は乗り越えた」

ウォルトン郡保安官事務所は6月8日、フェイスブックに投稿し、今回の襲撃を受けて、当局が一帯を監視していると述べた。「ウォルトン郡で発生したサメ襲撃を受けて、海浜部隊が海岸線を監視している」

保安官事務所は、さらにこう続けた。「保安係員たちが今朝、サンタ・ローザ・ビーチ地区を走るサウス・カウンティ・ハイウェイ395号線の東で、ボートの上から、体長4.2メートルほどのシュモクザメ1匹を目撃した。これは決して珍しいことではない。繰り返すが、サメは湾内につねに生息している。海水浴客は泳ぐ際、用心を欠かさず、絶えず周囲に目を光らせなくてはならない」
(翻訳:ガリレオ)

ニューズウィーク日本版 コメ高騰の真犯人
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年6月24日号(6月17日発売)は「コメ高騰の真犯人」特集。なぜコメの価格は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国大統領、石破首相と会談 「未来志向で協力」呼び

ビジネス

カナダ中銀、インフレ圧力長期化の可能性を懸念 貿易

ワールド

貿易協議で合意の可能性あるが日本は「タフ」=トラン

ワールド

UAE、イスラエル・イラン紛争巡り「無計画で無謀な
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 3
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火...世界遺産の火山がもたらした被害は?
  • 4
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 5
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 8
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 9
    コメ高騰の犯人はJAや買い占めではなく...日本に根…
  • 10
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中