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ドローン迎撃「最強」の防空システム...レーザー兵器「ドラゴンファイヤー」の動画を、英国防省が初公開

Video shows NATO ally's advanced DragonFire laser weapon in action

2024年3月15日(金)17時56分
エリー・クック
イギリスのレーザー兵器「ドラゴンファイヤー」

@grantshapps/X

<従来の防空システムとはコストがまったく異なるレーザー兵器は、戦場のゲームチェンジャーになり得ると英国防相は胸を張る>

英政府は、新たなレーザー兵器の実動訓練の様子を初めて捉えた映像の機密を解除し、公開した。映像には、上空の標的に向かって一瞬で光線が走り、命中させるSF映画のような瞬間が映っている。

■【動画】光の速さでドローンを撃ち抜く「レーザー」...「最強」ドラゴンファイヤー、英軍が初公開した動画

グラント・シャップス国防相は、英国防省が公開した断片的な映像について、「光の速さで標的を破壊するレーザーの威力を示すもの」だと述べた。イギリスが何年もの時間を費やして開発を行ってきた「ドラゴンファイヤー」は、飛行中の標的に高出力のレーザーを照射して破壊するレーザー指向性エネルギー兵器だ。

レーザー指向性エネルギー兵器の開発を行う主な理由の一つが、ドローンなどの標的を撃墜する低コストの手段を提供し、安価なドローンなどの脅威を排除するために高額な防空ミサイルを使い果たすことがないようにすることだ。

開戦から2年以上になるウクライナでの戦争では、ロシアとウクライナの双方が標的を攻撃するのに格安のドローンを多用している。ウクライナの当局者らは、ロシア側はウクライナ軍にただでさえ不足している防空ミサイルを使い果たさせて、防衛態勢を弱体化させようとしていると語る。

英国防省は1月半ば、「ドラゴンファイヤー」を使って初めて、空中の標的に高出力レーザーを発射する試験を行ったと発表した。英政府はドラゴンファイヤーの射程距離については機密扱いだとして公表していないが、同レーザー兵器は「視認可能などんな標的にも使用できる」と述べている。

1キロ先の1ポンド硬貨に命中

英国防省によればドラゴンファイヤーの命中精度はきわめて高く、約1キロメートル離れたところにある1ポンド硬貨を撃つこともできるという。発射試験はスコットランド北西部で行われ、英陸軍と英海軍が今後、防空能力の一環として同技術の採用を検討している。

シャップスは、「この種の最新鋭兵器は、高額な弾薬への依存を減らすことに加え、巻き添え被害のリスクも減らすことで戦場に革命的な変化をもたらす可能性がある」と述べた。

英政府によれば、ドラゴンファイヤーのエネルギーコストは10秒間のレーザー照射で通常の暖房器具を1時間使用した場合と同程度で、運用コストは1回の発射で10ポンド(13ドル)未満となる。

米シンクタンク「ランド研究所」欧州支部のアナリストであるジェームズ・ブラックは1月後半に公開された記事の中で、「何万ドル、場合によっては何百万ドルもする高性能の防空システムやミサイル迎撃システムとは(コスト面で)まったく異なる」と述べていた。

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