最新記事
野生生物

「口を大きく開けた」巨大ワニ、ボートに飛び乗り襲撃...被害者男性の姿

'Frightening': Large Crocodile Leaps Into Man's Boat With Jaws Wide Open

2024年1月10日(水)18時10分
ロビン・ホワイト
(写真はイメージです) ONGUSHI-Shutterstock

(写真はイメージです) ONGUSHI-Shutterstock

<人間によって餌を与えられたワニは人間に対する恐怖を失い、近づきやすくなるという>

オーストラリアで、巨大なワニが男性のボートに「口を大きく開けて」飛び乗る恐ろしい出来事が発生した。経験豊富な釣り人が、クイーンズランド州のセント・ヘレンズ・ビーチ近くのジェーン・クリークで釣りをしていたところ、ワニがボートに近づいてきた。

「この釣り人は長年地元でジェーン・クリークで釣りをしている人で、このような出来事には驚かされたことでしょう」と、クイーンズランド州環境科学革新部の上級野生動物官員ジェーン・バーンズは声明で述べた。

【画像】「口を大きく開けた」巨大ワニ、ボートに飛び乗り襲撃...被害者男性の姿

ワニがボートに近づくのを見た男性は、ボートの後部に移動し、エンジンを始動しようとした。その時、ワニはボートの下を泳ぎ、突然、口を大きく開けてボートに飛び乗った。釣り人はワニを飛び越え、ボートの端にあるアンカーを掴んだ。幸いにもワニはボートを傾け、水中に戻った。

ボートには大きな損傷はなかったが、ワニがボートから海に戻る際に、ボートのレールを曲げた。

「釣り人はブラックロッククリークのボートランプに行き、この地域でこれほど大きなワニがそのような行動をするのを見たことがないと私たちに話しました」とバーンズは言った。「私たちのチームはマッカイから動員され、昼間の現場評価を行い、適切なアクセスポイントに最近のワニの目撃警告サインを設置します。昼間の捜索でワニの存在を確認できない場合は、潮の状況が適している時にジェーン・クリークで夜間のスポットライト評価を行います」

もしワニがその地域で見つかった場合、野生動物当局はその行動を観察し、公衆に対するリスクを判断する。ワニは通常、人間を襲うことは稀であり、獲物として狩ることもないが、非常に大きなサイズに成長し、深刻なダメージを与えることがある。このワニが公衆の脅威と判断された場合、当局は「野生からの除去」を目指す。

オーストラリアには淡水ワニや海水ワニなど、いくつかのワニ種が生息している。海水ワニは淡水ワニよりも攻撃的であり、最大で23フィート(約7メートル)の長さに達し、時には2205ポンド(約1000キロ)の重さになることもある。なぜ一部のワニが他のワニよりも脅威となるのかは確かではない。時には、人間によって餌を与えられたワニは人間に対する恐怖を失い、近づきやすくなる。

この特定の地域では、ワニが非常に活発であるとバーンズは述べた。「ジェーン・クリークやセント・ヘレンズ・ビーチを利用する人々は非常に用心深くなるべきです。なぜなら、マッカイ地域はワニの国であり、水辺での油断は避けるべきだからです」と野生動物官員は言った。「ワニは非常に移動性が高く、ワニの国のどの川、クリーク、または海岸でも見つかる可能性があります」

ニューズウィーク日本版 英語で学ぶ国際ニュース超入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


ビジネス
栄養価の高い「どじょう」を休耕田で養殖し、来たるべき日本の食糧危機に立ち向かう
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

習近平氏、7─10日にロシア訪問 対独戦勝記念式典

ビジネス

トランプ米大統領、FRB議長は「堅物」と批判 解任

ワールド

米国外で製作の映画に100%関税、トランプ氏表明

ビジネス

米欧石油大手決算、各社で明暗 自社株買いに反映
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1位はアメリカ、2位は意外にも
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 5
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 6
    「2025年7月5日天体衝突説」拡散で意識に変化? JAX…
  • 7
    「すごく変な臭い」「顔がある」道端で発見した「謎…
  • 8
    野球ボールより大きい...中国の病院を訪れた女性、「…
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    「愛される人物」役で、母メグ・ライアン譲りの才能…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 3
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1位はアメリカ、2位は意外にも
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 6
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 7
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 8
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 9
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 10
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中