最新記事

英王室

ヘンリー回顧録は「メーガンが主導」と王室専門家...希望を全部かなえて、まだ不満?

2022年11月6日(日)15時30分
キャサリン・アルメシン
メーガン妃

Peter Cziborra-Reuters

<自伝の「スペア(予備)」というタイトルからは王室へのあからさまな不満が伺えるが、それは本当に王子の本心なのかと疑う声が専門家たちから上がる>

ヘンリー王子の自伝『スペア(Spare)』が近く発売されるが、この本の「黒幕」はメーガン・マークルだとする声が、英王室の専門家から上がっている。イギリスの作家で、元BBCジャーナリストでTVプロデューサーも務めたトム・バウアーは10月31日、英情報番組「グッド・モーニング・ブリテン(GMB)」に出演し、話題のヘンリーの自伝について語った。

【動画】自分を「最優先」しろ...メーガン妃によるヘンリー王子への「不遜」行為の動画が続々投稿される

王室の伝記作家であるバウアーが同番組で主張したところによれば、この「自伝」はメーガン妃によって「口述」されたものだという。ヘンリー夫妻が王室の称号を維持すべきかどうかを問われたバウアーは、「彼(ヘンリー)は王子の称号を維持してもいいが、私が疑問視しているのはメーガンだ」と答えた。「ヘンリーの自伝は、実際にはメーガンのものだ。メーガンこそが、この本を口述した人物だ」

司会者のエド・ボールズは、この本の著者はヘンリーであり、彼の妻ではないと述べた。だがバウアーは、「彼がその本を読んだと思うか?」という質問でそれに応じた。

ヘンリーは自伝執筆にあたり、評価の高いゴーストライターのJ・R・モーリンガーの協力を得た、とニューヨーク・タイムズは伝えている。この週末に浮上した複数の報道によれば、ヘンリーは、イギリスの友人や元ガールフレンドたちと連絡をとり、モーリンガーに話を通してほしいと頼んだという。

「メーガンは実際、一語も漏らさず読んだ」とバウアーは同番組で主張した。「メーガンはきわめて知的で、世慣れた人物だ」

「称号を利用して金を稼ごうとしている」

バウアーのメーガン叩きはさらに続き、エリザベス女王や現国王のチャールズ3世、ウィリアム皇太子、ダイアナ妃の弟チャールズ・スペンサーは、メーガンの「正体を見抜いていた」と述べた。「(メーガンは)野心を持って王室へ入り、名声と富を築いてアメリカへ戻った。王室の称号を利用して金を稼ごうとしている」とバウアーは主張した。

■【動画】キャサリン妃に「冷え切った目」で見られ、メーガン妃が激しく動揺した場面が話題に

ヘンリーの自伝については、版元のペンギン・ランダムハウスが10月27日、正式タイトルと2023年1月の発売日を発表した。それ以来、バウアーのほかにも複数の王室エキスパートが、この自伝についてコメントを残している。

ヘンリーの伝記作家のひとりであるアンジェラ・レビンは、本のタイトルについて、「名誉を傷つけるもの」だと批判した。「このタイトルにしたのは悲劇だと思う」とレビンはスカイ・ニュース・オーストラリアに対して語った。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独ZEW景気期待指数、7月は52.7へ上昇 予想上

ビジネス

日産、追浜工場の生産を27年度末に終了 日産自動車

ワールド

米大統領、兵器提供でモスクワ攻撃可能かゼレンスキー

ビジネス

世界の投資家心理が急回復、2月以来の強気水準=Bo
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機」に襲撃されたキーウ、大爆発の瞬間を捉えた「衝撃映像」
  • 2
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中にまさかの居眠り...その姿がばっちり撮られた大物セレブとは?
  • 3
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 4
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 5
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 6
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 7
    【クイズ】次のうち、生物学的に「本当に存在する」…
  • 8
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中