最新記事

歌手

「スパイス・ガールズ」メンバー、初ライブの前夜に性的暴行を受けていたことを告白

Spice Girls Member Reveals She Was Sexually Assaulted Night Before Their First-Ever Concert

2022年9月17日(土)06時26分
ビアン・ブログ
スパイス・ガールズ

@melaniecmusic/Instagram

<大人気グループ「スパイス・ガールズ」の一員として活躍していたメルCが、若かりし頃に受けた性的暴行の経験をポッドキャストで明かした>

1994年に結成され、世界的な大ヒットを飛ばしたポップグループ「スパイス・ガールズ」。そのメンバーで歌手のメラニー・チズムは、スパイス・ガールズとして初めてライブパフォーマンスを行った日の前夜に、性的暴行を受けていたことを明らかにした。

■【写真】1997年当時と、現在のメラニー・チズムの姿

通称「メルC」として知られるチズムは、ポッドキャスト「ハウ・トゥー・フェイル」のインタビューで、トルコのイスタンブールで初めてステージに立つ前にマッサージを受けたとき、性的暴行をされたと語った。

チズムは、初めての本格的なコンサートでライブパフォーマンスを行うことに気がたかぶり、大舞台の前に自分へのご褒美としてマッサージを受けようと考えた。しかし、事態は一転。マッサージ師から性的暴行を受けたのだが、その時の彼女は何もできなかったという。

「それまではすべてが、ずっとやりたかったこと、なりたかったものという頂点に向かっていた」とチズムは振り返る。「私の原動力はステージに立つこと、パフォーマーであることなので、スパイス・ガールズとして初めてのショーの前夜、ホテルでマッサージを受けることにした」

「そして、私の身に起きたことについて、私はすぐに葬り去った。ほかに集中すべきことがあったから。大騒ぎしたくないとも思ったが、同時に、対処する時間もなかった」

そのひどい体験にすぐに対処しなかったせいか、その夜のことは、心の奥深くに「何年も何年も何年も」埋もれていた、とチズムは語る。9月15日に出版された自伝「Who I Am」を書くまで、その夜について考えることはなかった、とチズムは話している。

公表することは私にとって重要だと考えた

「あるとき、夢のなかで出てきた。あるいは、ちょっと目が覚めたときに思い出したのかもしれない。『ああ、あのことを本に書こうとは、思ってもいなかったんだ』という感じだった」とチズムは話す。

「それから、もちろん考える必要があった。『果たしてこれを公表したいのか?』についてね。そして私にとって、それを口にすること、最終的に対処して処理することは、実はとても重要だと考えた」

チズムは、当時の状況は性的暴行としては「軽め」なもので、「そこまで最悪ではなかった」が、自分の人生に大きな衝撃を残したと語っている。

「自分は侵害されたと感じた。自分がとても無力に感じ、恥ずかしいと思った。そして、どうすべきかよくわからなかった。『これでいいのだろうか? 何が起きているんだろう?』という感じだった。私は専門家と一緒にいて、服を脱いでいるという状態だったから」とチズムは説明した。
(翻訳:ガリレオ)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

国連調査委、ガザのジェノサイド認定 イスラエル指導

ビジネス

英雇用7カ月連続減、賃金伸び鈍化 失業率4.7%

ビジネス

25年全国基準地価は+1.5%、4年連続上昇 大都

ビジネス

豪年金基金、為替ヘッジ拡大を 海外投資増で=中銀副
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 7
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中