最新記事

ウクライナ

ウクライナ議会に親台湾の会派が発足、中国に絶望

China-Ukraine Dispute Simmers Over New Taiwan Group

2022年8月29日(月)16時42分
デービッド・ブレナン、ジョン・フェン

「ウクライナと台湾には共通点がある」と、リベラル派ホロス党の副党首であるソブスンは語った。「中国が最も恐れているのはこの点だろう。植民地主義と戦う2つの小国として、ウクライナと台湾は人々の意識の中でつながっている」

台湾は中国の一部であるという「一つの中国」の原則を認めて中国との正式な外交関係を維持している国の行政府にとっては(ウクライナも1992年に正式に国交を結んでいる)、大っぴらに台湾を支持することは難しい。だが立法府なら、もっと自由に行動することができる。

「だからこそ、私たちが動いた。問題を引き起こさないように政府との調整も行った」と、ソブスンは語った。「中国がウクライナを助ける可能性はない。私たちが中国に望むのは、ロシアを助けないことだけだ」

議会のこのような重要な動きを、ゼレンスキーと大統領府が承認したのかどうかは明らかにされていない。

メレシュコはこう説明した。「これは私の決断であり、私がとるリスクだ。大統領府はこのような問題についてかなり慎重になっている。だが、議会外交はもっと率直であってもいいと私は思う」

ロシアに影響力を行使して欲しいという度重なる要請にも関わらず、中国の習近平国家主席は一度もゼレンスキーとの会談に応じていない。この中国の無関心が台湾友好グループ設立の一つの動機になったと、メレシュコは言う。「私たちは3月、住民を避難させるための『人道回廊』の設置について、ロシアとの間を仲介してもらうために范に会おうとしたが、面会を拒否された」「そのとき、中国には何を期待しても無駄だとわかった。彼らにとって、我々など存在しないも同然なのだ」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

オラクル、通期売上高見通しが予想超え AI収益化巡

ビジネス

イラン巡るエネ価格急騰は一時的、米報道官 国民の懸

ワールド

カナダ・トロントの米国領事館に銃撃、首相「言語道断

ビジネス

米国株式市場=ダウ・S&P反落、対イラン作戦の早期
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開された皇太子夫妻の写真が話題に
  • 4
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目…
  • 5
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 6
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 9
    身長や外見も審査され、軍隊並みの訓練を受ける...中…
  • 10
    トランプも無視できない? イランで浮上した「危機管…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 7
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中