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家電の配送員、客に6時間メールの執拗アプローチ...しかし送信先は彼氏だった 英

2022年1月26日(水)12時38分
青葉やまと

家電配送員が配送用の個人情報を利用して女性に接近...... The Mirror-twitter

<配送用の個人情報を利用して、家電配送員が女性に接近。しかし、メールは最も知られてはいけない人物に届いてしまい...>

イギリスに住む21歳女性のケイシー・ウィーラーは、家電チェーン大手のカリーズで洗濯機を新調した。胸をはずませながら自宅へ届く日を心待ちにしていたが、これが奇妙な物語の幕開けとなった。

イングランド北部・ブラッドフォードの自宅で配送を待っていると、洗濯機を担いだ2人の男性が配送に訪れた。1人はテキパキと設置を終えるとすぐに引き取ったが、もう1人の様子は終始不気味だったという。

ジョーダンと名乗るこの男性は、ドアを開けた瞬間から熱い眼差しでケイシーを見つめ続けてきた。もう一人の配送員が車へ戻ったあとも、何かと理由をつけてはケイシーとの会話を続けようとしたようだ。置き場所を提案したり、洗剤の投入口を開けたり閉めたりしながら、ずっと居座っていたという。

英ミラー紙に対し、ケイシーはこう語っている。「ドアを開けたその瞬間から、男は私から目を離しませんでした。最初は変だとは思わず、面白いと思ったんです。ひたすらジロジロと見つめてきました」。

しかし、ケイシーにはボーイフレンドがいる。配送員のジョーダンが家を去ったあと、彼氏のライアンに連絡を取り、ケイシーは冗談混じりに気まずい体験を打ち明けた。「好意を持たれちゃったかも」。

過剰気味のアイコンタクトは、一線を超えた行動の序章でしかなかった。

二人で会おう、と配達員

配送員たちが去ってからわずか20分後、1通のメールが届く。「こんにちは、カリーズのジョーダンだよ ハハ」「(配送システムに登録された)携帯番号を見ちゃった、気にしてないといいけど」。 その後ジョーダンは「洗濯機の問題を解決するため」に二人で会いたいと持ちかけ、返信はこの誘いに応じる。

ケイシーから乗り気な返事を引き出したかにみえたジョーダンだが、最悪の送信先にメッセージを送るミスを犯していた。洗濯機の配送先情報として登録されていたのは、ケイシーの彼氏であるライアンの携帯番号だったのだ。ジョーダンは一目惚れしたケイシーにSMSを送っているつもりで、実際には彼女のボーイフレンドと連絡を取っていた。

メッセージが届いた瞬間、事前に配達員の熱視線の話を聞いていたライアンは全てを察し、怒りに燃えたという。英デイリー・メール紙に対しライアンは、「家には私の靴がありましたし、ケイシーは妊娠6ヶ月で婚約指輪もしていたんです。完全に無礼な行いです」と憤る。

その図太さにひとしきり憤慨したあとは冷静になり、配送員をからかってやろうと考えたという。こうしてケイシーになりすまして返信した内容が、前述のやり取りとなる。

6時間続いたアプローチ

好意的な返事を受け取ったジョーダンは舞い上がったようで、メッセージのラリーは6時間も続いた。かなり際どい話も含まれており、第三者を交えた性行為や、ベッドの上でヒーローのコスプレをするなどの話題もあったようだ。さらにジョーダンは、過去に少年刑務所に入っていたことを自慢げに語り、現在の収入をひけらかしたという。

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