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専門家でさえ初めて見るクジラの貴重映像...海の神秘に迫ったJ・キャメロン

They’re Just Like Us

2021年5月21日(金)18時40分
キャスリーン・レリハン

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水中写真家のスケリー STEVE DE NEEF

『アバター』は「スクリーンに登場した最も叙事詩的な環境問題作品」と評された。同じストーリーテリングの力を用いて、キャメロンはあからさまでないやり方でクジラの保護を訴える。

本作は見る者をクジラの世界へいざない、人間とどれほど似ているかを伝える。親近感とともに畏敬の念を抱くことができれば、クジラのすみかや文化の保護に目覚めると考えてのことだ。

「ファンタジーの世界のSFアクション」である『アバター』では先住民の権利、彼らの文化が直面する脅威への意識を高めることができたと、キャメロンは言う。その手段が、別の惑星に住む青い肌の神話的な巨人種族、ナビの文化を創造することだった。

「『アバター2』と『アバター3』でも、環境保護というメッセージを押し付けはしない。これは良心あるエンターテインメント作品だから」

ナビたちは「あなたが見える」という言葉で挨拶を交わす。『クジラと海洋生物たちの社会』は同様に、相手の存在を認め、受け入れる。海に生きるクジラという生命体を認識し、その奥深い在り方と、私たち人間との結び付きと保護責任を見据える。

クジラにしてきた数々の仕打ちにもかかわらず、彼らは人間を信頼してさえいるかのようだ。ならば私たちは今、何をするべきか?

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