最新記事

大量殺人

イスラムを崇拝し、恋人を求め、被害妄想があった? 米スーパー銃撃犯の素顔

Ahmad Alissa's Facebook Posts About Islam, Hacking and Needing a Girlfriend

2021年3月24日(水)18時00分
カレダ・ラーマン
3月23日にコロラド州ボールダーで起きた銃乱射事件の容疑者アフマド・アル・アリウィ・アリッサ

3月23日にコロラド州ボールダーで起きた銃乱射事件の容疑者アフマド・アル・アリウィ・アリッサ Boulder Police Department

<コロラド州で10人を殺害した容疑者の、今は削除されたフェイスブック投稿からわかること>

3月22日にコロラド州ボールダーで起きた銃乱射事件の容疑者は、フェイスブックの投稿から、イスラム教、キックボクシングに興味があり、ガールフレンドを求めていたことがわかった。

コロラド州当局は23日、コロラド州アルバダ在住の21歳、アフマド・アル・アリウィ ・アリッサを、ボールダー市内のスーパーマーケット「キング・スーパース」の店内で発砲し、警察官を含む10人を殺害した銃撃犯と特定し、公表した。

彼は10件の第一級殺人で起訴される、とボールダーのマリス・ヘロルド警察署長は語る。
当局は23日の記者会見で容疑者についてほとんど明らかにしなかったが、容疑者のものとみられるフェイスブックへの投稿から、ある程度の情報がわかった。

フェイスブックのアカウントは、アリッサの名前が容疑者として公表された直後の23日に削除されたが、本誌は削除前に同ページの投稿を確認した。

フェイスブックの広報担当者は本誌に、危険な個人と組織に関連するポリシーに基づき、フェイスブックとインスタグラムから容疑者のアカウントを削除したことを確認した。また、容疑者に属する追加のアカウントや彼の名前で他の人が作成したアカウントを削除し、同社はこの問題については法執行機関と連絡を取っているとも語った。

ガールフレンドが欲しい

アリッサのフェイスブックによると、彼はアルバダ西高校を卒業し、2018年にメトロポリタン州立大学(MSU)デンバー校に入学した。

ahmad al Issa.png

しかし同大学の広報担当者は本誌に対し、彼はMSUデンバーの学生ではなく、過去に在籍していたこともないと語った。

フェイスブックのプロフィール欄と投稿からすると、アリッサはコンピュータ工学とコンピュータサイエンスを学び、キックボクシングとレスリングのファンだ。北米グラップリング協会のものとみられるメダルを数個かけている姿の写真も投稿していた。

投稿のなかには、イスラム教の開祖である預言者ムハンマドの言葉の引用に関する記事もあった。ニュース集約サイト、ヘビー・コムによれば、アリッサは自分のプロフィールに「イスラム教徒は完璧ではないかもしれないが、イスラム教は完璧だ」と書いていたという。

そして、2019年には、ガールフレンドをほしいと訴えた。9月5日の投稿で「#ガールフレンドが必要」と書いていた。

この投稿にはいくつも返信がついた。「アラーの思召しで、あなたが将来の妻を見つけ、幸せな人生を生きられますように」というコメントもあった。

「ガールフレンドは必要じゃない。あなたは若い。彼女を支えることができるよう、まず自立しよう。結婚はそれからだ」というコメントを寄せた人もいた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米政府の代表団乗せた飛行機、パキスタンに到着 イラ

ビジネス

経産省、ラピダスへの6315億円の追加支援決定 総

ワールド

宇宙船オリオン、4人乗せ地球に無事帰還 月の裏側を

ワールド

アングル:イラン戦争でインフレ再燃、トランプ政権に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 6
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 7
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 10
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中