最新記事

NASA

火星探査車「パーシビアランス」のパラシュートに隠されたメッセージ 世界中で解読に挑戦

2021年2月25日(木)17時30分
松岡由希子

直径21.5メートルのオレンジと白のパラシュートの模様にメッセージが隠されていた...... NASA/JPL

<2月18日、NASAの無人探査車「パーシビアランス」が火星への着陸に成功した。着陸時のパラシュートの模様にメッセージが隠されていた...... >

アメリカ航空宇宙局(NASA)の無人探査車「パーシビアランス」は、2021年2月18日、火星への着陸に成功した。火星の大気圏への突入後、減速させるために用いられた直径21.5メートルのオレンジと白のパラシュートには、バイナリーコード(2進法で表わしたコード)を用いてあるメッセージが隠されていたことから、その解読に挑むユーザーたちを中心に、SNS上で話題となった。

RTX99RKQ.JPG

NASA/JPL-Caltech/ REUTERS

パラシュートに描かれた3つの同心円状の輪に隠されたメッセージ

NASAジェット推進研究所(JPL)のシステム技術者アル・チェン氏は、2月22日の記者会見で「我々は優れた科学を実現するのみならず、他の人々を刺激したいと思っている。それゆえ、我々の仕事の中には、他の人々に向けたメッセージが残されていることがある」と述べ、「さあ、皆さんで挑戦して、その成果をみせてほしい」と呼びかけた。

See Mars Like Never Before! NASA's Perseverance Rover Sends New Video and Images of the Red Planet


会見からわずか6時間後、パリの学生がメッセージを突き止めた

会見からわずか6時間後、最も早くツイッターに正解を投稿したのは、仏パリでITを学ぶ学生のマクセンス・アベラ氏だ。父とともに解読に挑み、パラシュートに描かれた内側の3つの同心円状の輪に「Dare Mighty Things(思い切って大きなことをしよう)」のメッセージが潜んでいることを突き止めた。


このフレーズは、セオドア・ルーズベルト第26代大統領が1899年4月の演説で「苦労をしようともしない臆病者になるより、たとえ失敗しても、思い切って大きなことに挑み、勝利を掴むほうがはるかにいい」と語った名言に由来し、ジェット推進研究所のモットーともなっている。

また、投稿サイト「レディット」のユーザー「tend0g」は、ジェット推進研究所の地理座標である「北緯34度11分58秒西経118度10分31秒」がパラシュートの外縁に記されていることを見つけ出した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

OPECプラス有志国、3月までの増産停止確認 イラ

ワールド

米がイラン攻撃なら地域紛争に発展、最高指導者ハメネ

ビジネス

トランプ氏、FRB次期議長の承認に自信 民主党の支

ワールド

エプスタイン文書追加公開、ラトニック・ウォーシュ両
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 2
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」から生まれる
  • 3
    世界初、太陽光だけで走る完全自己充電バイク...イタリア建築家が生んだ次世代モビリティ「ソラリス」
  • 4
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 5
    中国がちらつかせる「琉球カード」の真意
  • 6
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    【銘柄】「大戸屋」「木曽路」も株価が上がる...外食…
  • 10
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中