最新記事

感染第3波

東京都30日新型コロナ新規感染944人 小池知事「ここで抑えなければ緊急事態宣言を要請せざるを得ない」

2020年12月30日(水)20時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都の小池知事は「年末年始のここで感染を抑えなければ緊急事態宣言を要請せざるを得なくなる」と強い危機感を表明した。REUTERS / Issei Kato

東京都は30日、都内で新たに944人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。これは先週26日の948人に続く過去2番目に多い数字。また水曜日としては過去最多となった。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:11人(約1%)
10代:73人(約8%)
20代:249人(約26%)
30代:178人(約19%)
40代:150人(約16%)
50代:136人(約14%)
60代:60人(約6%)
70代:40人(約4%)
80代:34人(約4%)
90代:12人(約1%)
となっている。また65歳以上の高齢者は105人で全体の約11%を占めている。

また、重症者は前日の84人に対して 1人増えて85人となっている。

これで12月に入って都内で確認された陽性者の合計は17,920人。また累計では58,859人となった。

感染拡大は、PCR検査で陽性者が確認される陽性率にも表れている。東京都の発表した25日の陽性率は8.2%と、緊急事態宣言解除後では最高になっている。また、医療提供体制のひっ迫を受けて自宅療養者が増加、25日から入院患者数を上回る状態が続いている。

小池知事「ここで感染を抑えなければ緊急事態宣言を要請せざるを得ない」

こうしたなか、東京都の小池知事は臨時の記者会見で「かつてない大きさのいわゆる、第3波が襲いかかっている。そしていつ感染爆発が起きてもおかしくない、誰が感染していてもおかしくない、こういう状況にあることを私たちは改めて確認しなければならない。年末年始のここで感染を抑えなければ、私たちはますます厳しい局面に直面をする。そして緊急事態宣言の発出を要請せざるを得なくなる」と強い危機感を表明した。

また、イギリスで確認後、日本でも感染者が確認されている変異種についても言及し、「危機管理の観点から私たちは2つの未知に直面している。第1に新型コロナウイルスの変異種が出ていること。第2はコロナ禍で初めて経験する冬の寒さ。私たちはこれら未知の課題に対し最大級の警戒と備えをする必要がある」と述べた。

そして「感染は今、この瞬間も勢いを増している。この年末年始は感染拡大を食い止められるか否かの分水嶺。皆さん一人一人の行動が来年を決めると言っても過言ではない。どうかこの年末年誌は、忘年会新年会はなし。静かなお正月、家族でステイホームをぜひ徹底していただきたい」と最大限の注意を呼びかけた。

newsweek_20201228_200120.png

感染第3波以降のコロナ患者数の推移

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

再送米GDP、第1四半期+1.6%に鈍化 2年ぶり

ビジネス

ロイターネクスト:為替介入はまれな状況でのみ容認=

ビジネス

ECB、適時かつ小幅な利下げ必要=イタリア中銀総裁

ビジネス

トヨタ、米インディアナ工場に14億ドル投資 EV生
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 3

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP非アイドル系の来日公演

  • 4

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 7

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    やっと本気を出した米英から追加支援でウクライナに…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中