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トランプの娘イヴァンカも始めた、右派「検閲なし」SNSの人気が急上昇

Ivanka the Latest Trump to Join Parler, As 'Free Speech' App CEO Defends Users' Right to Say 'Crazy Things'

2020年11月20日(金)14時40分
ジェイソン・マードック

17日のFOXニュースに出演したパーラー創業CEOのジョン・メッツェは、このSNSが自由な議論を可能にする「コミュニティーの街の広場」だと売り込んだ。他のソーシャルメディアは、人々に発言の機会を与えるパーラーを「恐れる」だろうと語った。

さらにパーラーに過激な意見を持つ人物が集まっていることも擁護した。今のパーラーは保守派の政治家の拠点となっているが、創業当初は主流のSNSから投稿を禁止されたり制限されたりした人物が集まっていたという。

「公の場では常に人々がいかれたことを言っている。誰しもが意見を持ち、そのなかには普通ではない意見もある」とメッツェは語った。

「しかし普通ではない意見を持つことは違法ではない。自らの考えを表すことも違法ではない。そして、特定の候補者を支持しようがしまいが、気候変動を信じようが信じまいが、そのことでネット上で沈黙するべきではない」とも語った。

パーラーには当初、極右グループ「プラウド・ボーイズ」創設者のギャビン・マッキネスや、極右政治家のローラ・ルーマー、保守派パーソナリティーのケイティー・ホプキンズなどが参加していた。

今では、フェイスブックやツイッターから検閲を受けているという不満を持つ政治家から、徐々にツイッターに代わるソーシャルメディアとみなされるようになっている。FOXニュース司会者のショーン・ハニティーや、共和党のデビン・ヌネス下院議員、テッド・クルーズ上院議員など保守派の大物が盛んにパーラーを宣伝している。

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