最新記事

新型コロナウイルス

コロナ退院患者、数カ月にわたって症状継続も=英研究

2020年10月20日(火)09時59分

英オックスフォード大学の研究者らが実施した小規模な研究によると、新型コロナウイルスに感染した患者の半分以上で、数カ月間にわたり息切れや疲れ、不安、うつなどの症状が続くことが分かった。ブラジリアで15日撮影(2020年 ロイター/ADRIANO MACHADO)

英オックスフォード大学の研究者らが実施した小規模な研究によると、新型コロナウイルスに感染した患者の半分以上で、数カ月間にわたり息切れや疲れ、不安、うつなどの症状が続くことが分かった。

研究では入院患者58人の長期的な影響を観察した。一部の患者は感染後、複数の臓器に異常が見られた。数カ月におよび炎症が続き問題が生じた人もいた。

研究は専門家による相互評価をまだ受けておらず、評価前の論文を公開するインターネットサイト「medRxiv」に掲載された。

それによると、新型コロナに感染した時点から2─3カ月後、患者の64%で息切れが続いたほか、55%は著しい疲労を感じた。

研究を共同で進めたオックスフォード大学ラドクリフ医学部のベティー・ラマン氏は「新型コロナ感染の生理的な過程をさらに研究し、患者が退院した後の全体的・統合的な治療を見いだす必要性を強調する研究結果だ」と話した。

MRI検査で異常が見つかった臓器は、60%が肺、29%が腎臓、26%が心臓、10%が肝臓だった。ラマン氏は「確認された異常は炎症マーカーと強い相関関係がある。慢性炎症と退院患者の臓器の障害に関連性があることを示唆する」と指摘した。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・ロシア開発のコロナワクチン「スプートニクV」、ウイルスの有害な変異促す危険性
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ

ニューズウィーク日本版 イラン革命防衛隊
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、5万4000円回復 米株

ワールド

トルコ、ウクライナ和平交渉開催に意欲 ロシアと外相

ビジネス

家計の金融資産、12月末は2351兆円で最高更新 

ビジネス

米クアルコム、200億ドル規模の自社株買い発表
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 8
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 9
    「目のやり場に困る...」グウィネス・パルトロウの「…
  • 10
    戦争反対から一変...湾岸諸国が望む「イランの脅威」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 3
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 8
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 9
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 10
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中