最新記事

事件

ロシア反体制指導者ナワリヌイが退院「手が思い通り動かず足も震える」

2020年9月24日(木)07時16分

先月飛行機内で体調が急変しベルリンの病院で治療を受けていたロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が退院した。写真はベルリンの病院で撮影。インスタグラムより(2020年 ロイター/Instagram @navalny/Social Media)

先月飛行機内で体調が急変しベルリンの病院で治療を受けていたロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が退院した。同病院が23日明らかにした。

ナワリヌイ氏は一時昏睡状態となっていた。ドイツ政府は、独仏に加えスウェーデンで実施された検査で神経剤ノビチョクが使われた証拠が得られたと指摘している。

ナワリヌイ氏が入院していたシャリテ病院は声明で「治療に当たった医師団は患者の経過と現在の状態から完全な回復は可能と考えている。しかし、重度の中毒による長期的な影響を測定するにはまだ早い」と説明した。

同氏は32日間入院し、このうち24日は集中治療室で治療を受けたという。

ナワリヌイ氏は23日、カジュアルな服装で公園のベンチに座る自身の写真をインスタグラムに投稿。「片足で立つ、手の指の完全なコントロールを取り戻す、体の平衡を維持する」ことを目指し、リハビリに励みたいとした。

支持者は同氏がいつかはロシアに戻るとしているが、ナワリヌイ氏自身はこの日、ロシアに帰る計画については言及しなかった。

ナワリヌイ氏は19日にインスタグラムへの投稿で、手が思い通りに動かず足が震えるため、電話を使ったり水を注いだり階段を上ったりすることが困難と明らかにしていた。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ナワリヌイ氏の回復に安堵(あんど)したとし、他のロシア国民と同様に、同氏の帰国を歓迎すると述べた。

ただ、仏ルモンド紙が匿名の関係筋の話として、ロシアのプーチン大統領がフランスのマクロン大統領と14日に行った電話会談で、ナワリヌイ氏は自分で毒を飲んだ可能性があると語ったと報じたことには反発。ルモンド紙は首脳会談の詳細を知る立場になく、報道内容は正確性を欠くと述べた。

*内容を追加しました。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・ロシア開発のコロナワクチン「スプートニクV」、ウイルスの有害な変異促す危険性
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・パンデミック後には大規模な騒乱が起こる
・ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死


20200929issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

9月29日号(9月23日発売)は「コロナで世界に貢献した グッドカンパニー50」特集。利益も上げる世界と日本の「良き企業」50社。PLUS 進撃のBTS

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル軍、レバノン南部で「限定的」地上作戦 ヒ

ワールド

ドバイ空港付近の無人機攻撃の火災鎮火、運航は徐々に

ワールド

ドバイ空港付近の無人機攻撃の火災鎮火、運航は徐々に

ビジネス

台湾・鴻海、第4四半期は2%減益 AI需要好調も市
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目のやり場に困る」衣装...「これはオシャレなの?」
  • 3
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングアップは「2セット」でいいのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 6
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 7
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    ぜんぜん身体を隠せてない! 米セレブ、「細いロープ…
  • 10
    50代から急増!? 「老け込む人」に共通する体の異変【…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中