最新記事

感染症対策

ロシアの新型コロナワクチン、ブラジル南部パラナ州が生産で合意

2020年8月13日(木)11時39分

ブラジル南部のパラナ州は、ロシアが認可した新型コロナワクチンの生産に関する覚書に署名、2021年下期までに同ワクチンを生産するとの見通しを示した。写真はロシアが開発したワクチン。The Russian Direct Investment Fund (RDIF)/Handout via REUTERS

ブラジル南部のパラナ州は12日、ロシアが認可した新型コロナウイルス感染症ワクチンの生産に関する覚書に署名した。これを受け、パラナ技術研究所(TECPAR)は同日、2021年下期までに同ワクチンを生産するとの見通しを示した。

ロシアのプーチン大統領は11日、保健省が国内で開発された新型コロナ感染症ワクチンを認可したと発表した。新型コロナワクチンは世界初となるが、最終段階の臨床試験(治験)が続く中で認可されており、専門家らは安全性を疑問視している。

TECPARはブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)がワクチンを承認すれば、生産日程よりも早く、ワクチンを輸入する可能性があるとした。

TECPARは、ロシア政府系のロシア直接投資基金(RDIF)と協力協定を締結した。RDIFは声明で「スプートニクVワクチンの生産の準備を整え、ブラジルや他の中南米諸国で供給する」ことを目指しているとした。

TECPARのジョルジ・カラド所長は記者会見で、ワクチンの第1および第2段階の試験結果について、ロシアからの報告を待っていると明らかにした。

また、第3段階の治験が続いていると認識していると述べた。ANVISAの承認が得られれば、パラナ州は第3段階の治験に参加する見込みだという。

ロシアはブラジルのバイア州とも同様の覚書に関して協議を行っている。

ブラジルは新型コロナ感染者が米国に次いで世界で2番目に多く、世界各国で開発されたワクチン候補の治験が行われている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・新たな「パンデミックウイルス」感染増加 中国研究者がブタから発見
・韓国、ユーチューブが大炎上 芸能人の「ステマ」、「悪魔編集」がはびこる


2020081118issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
楽天ブックスに飛びます

2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

クレディ・アグリコル、第4四半期は39%減益 一時

ビジネス

日経平均は反落、一時700円超安 急騰後の利益確定

ワールド

タイ主要経済団体、26年成長率予想を1.6─2.0

ビジネス

GSユアサ、通期純利益と年間配当予想を上方修正 市
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 4
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 7
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 8
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 9
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 10
    ICE射殺事件で見えたトランプ政権の「ほころび」――ア…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 8
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 9
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 10
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中