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感染症対策

フィリピン、ドゥテルテが超強硬コロナ対策「マスク着用やソーシャルディスタンス守らない者は逮捕」

2020年7月21日(火)16時38分

フィリピンは7月21日、新型コロナウイルス感染の検査を拡充すると発表した。国内では6月のロックダウン(都市封鎖)緩和以降、感染者と死者が急増、ドゥテルテ大統領(写真)はマスクを着用していない者は逮捕すると表明した。2019年7月22日、マニラで撮影(2020年 ロイター/Eloisa Lopez)

フィリピンは21日、新型コロナウイルス感染の検査を拡充すると発表した。国内では6月のロックダウン(都市封鎖)緩和以降、感染者と死者が急増、ドゥテルテ大統領はマスクを着用していない者は逮捕すると表明した。

デュケ保健相は大統領との会談で、政府は1日の検査数を現在の2万─2万3000人から3万2000─4万人に拡大することを目指していると述べた。

これまでに約110万人を検査しているが、目標は人口の約10分の1に当たる1000万人を来年第2・四半期までに検査することだという。保健相は、「全市民を検査することはできない。それをしている国はなく、最も富裕な米国でさえそうしていない」と述べた。

フィリピンの感染者と死者は、東南アジアではインドネシアに次いで多い。封鎖緩和以降、感染は約4倍に増えて6万8898人、死者は約2倍の1835人となっている。

ドゥテルテ大統領は、ウィルスを拡散したりマスク着用を拒否した者、ソーシャルディスタンスを守らない者は逮捕すると表明。新型コロナを拡散することは「深刻な犯罪だ」と述べた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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