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国王の一声で停止されたタイの「不敬罪」は、いつ復活してもおかしくない

2020年7月2日(木)19時30分
デービッド・ハット

国王にとっても、現在の状況は厳しい。2016年に死去するまで70年間王位にあったプミポン前国王は国民の敬愛を集めていたが、現国王は称賛一色とは言い難い。

「国王への反抗的姿勢がこれほど公然と見られたことは過去になかった」と、ジャーナリストのアンドルー・マクレガー・マーシャルも英エコノミスト誌に述べている。

不敬罪の一時停止により恩恵を受けるのは、民主派ではない。最も恩恵に浴するのは、国王と政権だ。自らの判断により不敬罪を停止させたことで、国王の絶対的な権力はいっそう強まる。

不敬罪が一時停止されたのは、それが不当な法律だからではなく、国王が臣民に「慈悲」をかけたからだと、政府は位置付けている。つまり、臣民がその「慈悲」の気持ちを踏みにじる行動を取ったと見なされれば、不敬罪はいつでも復活できるのだ。

From thediplomat.com

<本誌2020年7月7日号掲載>

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