最新記事

SNS

新型コロナで激増「闇バイト」 Twitterで狙われる収入減つぶやく人

2020年6月5日(金)18時14分
高橋暁子(ITジャーナリスト) *東洋経済オンラインからの転載

Twitterきっかけに「犯罪に手を染める」人たち

今年3月、千葉県の50代の女性が90代女性からキャッシュカードを騙し取ったとして逮捕された。加害女性は、新型コロナウイルスの影響で舞台照明の仕事がキャンセルとなり、Twitterで受け子のアルバイトの募集を見つけて応募したという。5月にも、福井県で22歳の男がやはりTwitterで「高収入」で検索したのをきっかけに、受け子のバイトをして逮捕された。

全国的な休校措置により、学生が狙われるリスクも高まっている。男子高校生がTwitterで「高収入バイト募集」とうたうアカウントに連絡をとったところ、「客の家に行きお金を受け取るだけの仕事で一日10〜50万円になる」などという返事がきた。「あまりに怪しいので慌てて断った」という。

また、海外でも失業者が中心に狙われている。PhishLabsの研究者が発見したフィッシングメッセージは、新型コロナウイルスによって失業したカナダ人やアメリカ人をターゲットとしており、「在宅で月5000ドル稼げる」とうたっていた。このような例は、世界的に増えているようだ。

えげつない「受け子バイト」のシステム

受け子バイトの手取りは、被害者から受け取った金額の10%ほどと言われている。100万円を受け取れば一日で10万円を得られるが、もちろん違法行為なので逮捕されるリスクもある。

闇バイトの首謀者は自分が捕まるリスクを減らすため、直接、被害者と接触する受け子や、ATMで現金を引き出し防犯カメラに映る出し子など逮捕されやすい役割を失業者や学生に任せるわけである。

ちなみに闇バイト募集の投稿には、「詳細はテレグラムにて」と書いてあることが多い。テレグラムとは機密性が高くメッセージの復元も難しいため、犯罪集団のやり取りにも多く使われているメッセージアプリだ。

実際に連絡を取ると事前に面談があり、お金の持ち逃げを防ぐために、運転免許証などの身分証明書か保証金の提出が求められる。その際、携帯電話番号や住所、両親の連絡先なども確認される。万が一、途中で逃げたときには、身分証明書がTwitterなどでさらされたり、実家や自宅に押しかけられる危険性がある。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏は早期紛争終結望む、イランと誠実交渉指示

ワールド

イランと制裁緩和など緊密に協議とトランプ氏、武器供

ワールド

ヒズボラが攻撃停止か、イスラエルはレバノン攻撃継続

ビジネス

CKハチソンのパナマ子会社、港湾買収巡りマースクに
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 5
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 6
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 7
    「王はいらない」800万人デモ トランプ政権への怒り…
  • 8
    【後編】BTS再始動、3年9カ月の沈黙を経て──変わる音…
  • 9
    キッチンスポンジ使用の思いがけない環境負荷...マイ…
  • 10
    5日間の寝たきりで髪が...ICUに入院した女性を襲っ…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 7
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 10
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中