最新記事

韓国社会

韓国、新型コロナ対応で公務員からサムスンまで「ステイホーム試験」

2020年6月23日(火)08時00分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

受験者自らWebカメラで撮影しカンニング防止

今回サムスンのオンライン試験では、試験4日前に各受験者による試験サイトへの事前アクセスチェックが行われた。グループでのカンニングが行われないように、各受験者ごとに離れた場所からアクセスしているか確認され、試験日当日に事前チェックの時と同じ場所からアクセスしていなければ不正とみなされる。

また、受験者は自分の顔や手、PCモニター、マウスなどを撮影しなければならず、その映像を監視員が遠隔で随時監視している。さらに、スマートフォンでの不正も見逃すまいと、試験中はサムスン側のシステムと連動させた後、郵送で別途送られてきた台の上に置いておかなければならない仕組みだ。ここまで入念な不正防止を行うことで、無事入社試験は終了したという。

大学入試もオンライン試験か?

今、韓国の受験生の中では、新型コロナの影響で11月19日から12月3日に延期された大学修学能力試験(日本でいう大学センター試験)も、オンライン受験の可能性があるのではないかという噂がささやかれている。

6月10日時点で、自宅隔離を余儀なくされている韓国全国の高校生は約102名だ(このうち、今年の大学修学能力試験対象である高校3年生は約50名)。このままワクチンや特効薬が世に出回らないままだと、自宅隔離受験は十分あり得る話だという。そうなると、また不公平論争が巻き起こる可能性が高いだろう。

これからは、試験に限らずさまざまなことがウィズ・コロナとして、これまで想定したことのない事態に対応しなければならない世界となっていくだろう。前例がないことに立ち向かうとき、いかに柔軟な考えやアイディアが実現できるかが勝負の決め手になる。

韓国は、これまでにも独創的なアイデアで新型コロナ感染拡大の抑え込みを成功させてきただけに、これから起こるであろう様々な問題への対処方法には注目していきたい。


【関連記事】
・新型コロナ、血液型によって重症化に差が出るとの研究報告 リスクの高い血液型は?
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・アメリカが接触追跡アプリの導入に足踏みする理由
・韓国、日本製品不買運動はどこへ? ニンテンドー「どうぶつの森」大ヒットが示すご都合主義.


20200630issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年6月30日号(6月23日発売)は「中国マスク外交」特集。アメリカの隙を突いて世界で影響力を拡大。コロナ危機で焼け太りする中国の勝算と誤算は? 世界秩序の転換点になるのか?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

高市首相が米国へ出発、「我が国の立場踏まえしっかり

ビジネス

米2月PPI、前月比+0.7%に加速 サービスが押

ビジネス

EUが新興企業育成支援案、最短48時間・100ユー

ワールド

米ビザ保証金、12カ国追加 対象50カ国に拡大
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 4
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 5
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 6
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 7
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 8
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 3
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 4
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 9
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 10
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中