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女性問題

新型コロナウイルス感染拡大する韓国 最前線に立つ女性たちに応援の声

2020年3月8日(日)14時00分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

いまや文在寅よりも国民の信頼が厚いという中央防疫対策本部長チョン・ウンギョン氏 Yonhap News / YouTube

<3月8日は女性の権利向上をうたう記念日「国際女性デー」だ。そして、男女平等な社会の証しとして新型コロナウイルスとの戦いの最前線にも女性の姿がある>

3月8日は国際女性デーだ。これは、今から116年前の今日、ニューヨークで女性の参政権を求めたデモが行われた日からきている。その後、1975年に国連でこの日を「国際女性デー(International Women's Day)」にすることが決定した。

今回は、この国際女性デーにちなんで、現在新型コロナウイルスの感染が拡大する韓国で感染予防の最前線で戦い、国民から多くの励ましと称賛を受けている2人の女性を紹介したい。

感染者数を報告している女性は?

1人目は、中央防疫対策本部長チョン・ウンギョン氏だ。毎日午後2時に行われるコロナに関するブリーフィングにほぼ毎日登場し、現状報告や質疑応答に答えている。現在、コロナウィルス感染拡大で日本同様混乱に陥っている韓国において不眠不休で働く姿に、韓国のネット上では「チョンさんが倒れないか心配」「少し休んで!」と応援と共に心配するメッセージが集まっている

この話を聞いて、2011年3月11日に起こった東日本大震災の直後、当時の官房長官である枝野幸男のエピソードを思い出す。同じく不眠不休で対応に当たった枝野氏を心配した人たちが、Twitterを中心にネットで「枝野寝ろ!」のハッシュタグをつけて応援メッセージを送り続けたことがあった。

今、韓国では、この当時の日本のようにTwitter上でチョン・ウンギョン氏へのハッシュタグによる応援が飛び交っている。初めて登場したのは、丁度大邱でのパンデミックが起こった2月20日午後だった。「ありがとう疾病管理本部」のハッシュタグが登場するとすぐにトレンドワードにランクインし、約12時間後には2万件以上のメッセージが投稿され、現在もその応援は続いている。

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