最新記事

2020米大統領選

米大統領選の候補指名争いの「スーパーチューズデー」とは?

2020年3月2日(月)18時35分

米大統領選の民主党候補指名争いは、14州の予備選が集中する3日のスーパーチューズデーで大きな山場を迎える。写真はテキサス州ヒューストンの選挙集会に集まった、バーニー・サンダース上院議員の支持者ら。2月23日撮影(2020年 ロイター/Callaghan O'Hare)

米大統領選の民主党候補指名争いは、14州の予備選が集中する3日のスーパーチューズデーで大きな山場を迎える。11月の本選でどの候補にトランプ大統領と戦ってほしいのか、民主党員の意向がここでおおよそ明確になる。

2月に4州で実施された投票で選出された代議員が全体の5%未満なのに対し、スーパーチューズデーでは3分の1以上の代議員が選出される。7月の全国党大会で民主党候補としての指名を勝ち取るには代議員1991人を獲得する必要がある。

スーパーチューズデーについて、知っておくべきことをまとめた。

スーパーチューズデーとは

2月の投票は各州が別々の日に実施したが、3月3日は初めて同じ日にまとまった数の州が予備選と党員集会を行う。歴史を振り返ると、この日を境に候補者がさらに絞られている。

カリフォルニア、テキサス両州は代議員数がそれぞれ415人、228人と多いため、ここで勝てば最も価値ある勝利となる。米国の人口最多州カリフォルニアは、前回2016年の予備選を6月に実施したが、影響力を増すためにスーパーチューズデーに戻すことにした。

3日に予備選を実施するのはこの他、アラバマ、アーカンソー、コロラド、メーン、マサチューセッツ、ミネソタ、ノースカロライナ、オクラホマ、テネシー、ユタ、バーモント、バージニアの各州。また、米領サモアと海外在住民主党員の投票も同日行われる。

何を選ぶのか

スーパーチューズデーでは全代議員3979人のうち1357人が選ばれる。

各州とも、得票率が州全体、もしくは下院選挙区の15%に満たない候補は代議員を1人も獲得できない。

候補のうちサンダース、ウォーレン、クロブシャー、各上院議員は3日、それぞれの議員選出州でも投票が行われる。代議員数はサンダース氏のバーモント州が16人、ウォーレン氏のマサチューセッツ州が91人、クロブシャー氏のミネソタ州が75人。

ノースカロライナ州は110人枠だ。その他の州の代議員数はバージニア(99)、コロラド(67)、テネシー(64)、アラバマ(52)、オクラホマ(37)、アーカンソー(31)、ユタ(29)、メーン(24)。

海外在住民主党員の代議員数は13人、米領サモアは6人。 

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アップル、新たなサイバー脅威を警告 84カ国のユー

ワールド

イスラエル内閣、26年度予算案承認 国防費は紛争前

ビジネス

ネットフリックス、ワーナー資産買収で合意 720億

ワールド

EU、Xに1.4億ドル制裁金 デジタル法違反
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 3
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 4
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 5
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 6
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 7
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 8
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 9
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 4
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 5
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中