新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(31日現在)
■ゴッホの絵画盗難、オランダの美術館で 新型コロナで閉館中
オランダの美術館で30日未明、盗難事件が発生し、同国の画家ゴッホの絵画1点が盗まれたことが分かった。地元メディアによると被害は数億円相当とみられる。
■新型コロナで途上国に打撃、2.5兆ドル支援必要=UNCTAD
国連貿易開発会議(UNCTAD)は、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、途上国に今年2兆5000億ドルの支援策が必要になるとの報告書を発表した。
■ECB債券購入額、先週は過去最高 新型コロナ対策で
欧州中央銀行(ECB)が先週行った債券買い取りの額は過去最高の約390億ユーロに上った。ECBは新型コロナウイルス対策の一環で、各国国債の買い入れを強化している。
■EU、貸し倒れ巡り追加の銀行救済措置も 新型コロナで
欧州連合(EU)は域内銀行が新型コロナウイルス流行中に発生した貸し倒れに対処する上で、可能な限り多くの救済措置の提供を望んでおり、追加措置を検討する可能性があると、欧州委員会の当局者が30日明らかにした。
■スペイン、新型コロナ感染8.5万人超で中国上回る 増加率は鈍化
スペインで30日、新型コロナウイルス感染者数が累計8万5195人に達し、ウイルス発生源とされる中国本土(8万1470人)を超えた。感染者数としては米国、イタリアに次ぎ、世界で3番目に高い水準となる。
■インドネシア、移動制限の強化検討 新型コロナ死者急増懸念で
インドネシアのジョコ大統領は30日、新型コロナウイルスの感染拡大に対し一段と厳格な措置を講じなければ5月までに新型コロナによる国内の死者数が14万人を超える可能性があるとの調査結果を受け、移動やソーシャル・ディスタンシング(社会的距離戦略)に関する制限の強化を検討していると述べた。
■米メーシーズ、社員13万人の大半を一時帰休へ 店舗閉鎖継続で
米百貨店大手メーシーズは30日、新型コロナウイルス流行で全店舗の営業停止が続いていることを踏まえ、従業員13万人の大半を今週から一時帰休させると発表した。
■FCA、来週の生産再開困難か イタリアが移動制限延長の可能性
欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービズ(FCA)は、今週末に期限を迎えるイタリアの移動制限措置が延長される公算が高まっていることから、同国内3工場の生産再開が遅れる恐れがある。労組関係者が30日、見解を示した。
■米経済の基礎的条件は健全、「長期投資するなら今」=財務長官
ムニューシン米財務長官は30日、新型コロナウイルスの感染拡大により米経済は「困難な四半期」を経験するとの見解を示した。ただ米経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は健全で、長期的な視野を持つ投資家にとっては米国に投資する絶好の機会になるとも述べた。
■EU、財政規律緩和やESMの活用必要 コロナ対策でIMF局長
国際通貨基金(IMF)のポール・トムセン欧州局長は30日、新型コロナウイルス対策として、ユーロ圏の財政規律緩和や欧州中央銀行(ECB)、欧州安定メカニズム(ESM)の支援が欠かせないという考えを示した。