最新記事

英王室

ヘンリー王子の「王室引退」にヒュー・グラントがエール「男として家族を守るのは当然だ」

Hugh Grant Defends Prince Harry, Saying Press Tore Meghan Markle 'To Pieces

2020年1月16日(木)16時50分
カレダ・ラーマン

メーガン妃は2019年10月に、メール・オン・サンデー紙の親会社アソシエーテッド・ニュースペーパーズを提訴した。2018年8月に父親に送った私的な手紙を掲載されたことが理由だ。弁護団は、手紙の掲載は「メーガン妃についても、その夫についても、誤った情報に基づく、意図的に名誉を傷つける報道」の一環だと主張した。

提訴に合わせてヘンリー王子も声明を発表。イギリスのメディアが自分の妻を「いじめている」と主張し、ダイアナ元妃が生前、メディアに執拗に追い回されて苦しんでいたことにも触れ、また同じことを繰り返すつもりか、と訴えた。

「私の妻は、結果を顧みずに個人を攻撃するイギリスのタブロイド紙による最新の犠牲者の一人になっている。妻が妊娠・出産して子育てを始めたこの1年、その攻撃はますます激しくなった」と王子は述べた。

「愛する人が商品のように扱われ、消費された結果どうなるのかを、私は見てきた。まず母を失い、今は妻が同じ強い力の犠牲になっているのを目の当たりにしている」

ヘンリーとダイアナ、弱者への眼差し


王室担当記者も「信用できない」

ヘンリー王子とメーガン妃は1月8日に、英王室の高位メンバーの地位を退くと電撃発表。今後は経済的に自立するために働き、イギリスと北米を行き来しながら生活するつもりだと明らかにした。

この発表を受けて、エリザベス女王はノーフォークにあるサンドリンガム宮殿でチャールズ皇太子やウィリアム王子らと共に緊急会合を行い、2人の意思を尊重するとし、経済的に自立できるまでの「移行期間」を設けることも認めた。

王子夫妻は「引退」発表の直後に新たなウェブサイトを開設。この中で、今後はメディアとの関わり方について新たな方針を導入し、王室に比較的容易にアクセスできる特権的なメディアの集まりである「ロイヤル・ロタ」とも関係を断つ意向を明らかにした。

夫妻はまた、王室担当記者が王室メンバーに関する「信頼できる」情報源と見なされているのは「迷信だ」と切り捨て、彼らは「世界各地の報道機関による誤報を増幅させている」と主張。「残念なことだが、たとえ王室担当記者が正確な記事を書いたとしても、編集者それをセンセーショナルな記事に書き直すことが多い」とウェブサイトで述べた。

20200121issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年1月21日号(1月15日発売)は「米イラン危機:戦争は起きるのか」特集。ソレイマニ司令官殺害で極限まで高まった米・イランの緊張。武力衝突に拡大する可能性はあるのか? 次の展開を読む。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

豪6月失業率は3年半ぶり高水準、8月利下げ観測高ま

ビジネス

アングル:米大手銀トップ、好決算でも慎重 顧客行動

ワールド

WTO、意思決定容易化で停滞打破へ 改革模索

ビジネス

オープンAI、グーグルをクラウドパートナーに追加 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 4
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 5
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 6
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 7
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    約3万人のオーディションで抜擢...ドラマ版『ハリー…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 8
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 9
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 10
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 7
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 8
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 9
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中