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人身売買英トラックコンテナの39遺体は全員ベトナム人
英ロンドン近郊で10月にトラックのコンテナから39人の遺体が発見された事件で、捜査当局は、犠牲者全員がベトナム出身で身元が確認されたと明らかにした。写真は英グレイズで献花する警察署長らとジョンソン英首相(左)。10月28日、代表撮影(2019年 ロイター/Stefan Rousseau)
英ロンドン近郊で10月にトラックのコンテナから39人の遺体が発見された事件で、捜査当局は7日、犠牲者全員がベトナム出身で、身元が確認されたと明らかにした。
同事件を巡っては英警察が犠牲者の身元確認に向け、ベトナム当局と協力してきた。
ベトナム公安省は声明で、犠牲者はハイフォン、ハイズオン、ゲアン、ハティン、クアンビン、フエの6省の出身者だと発表。英警察によると、全員の身元が確認された。
英警察当局者は「捜査における重要な一歩で、これによりベトナム当局と協力して遺族の支援に取り組むことが可能になる」と語った。
39人の遺体は10月23日未明、ロンドン近郊グレーズにある工業地区でトランクの冷蔵コンテナから見つかった。当初は中国人とみられていた。
英警察は、トランクの運転手を過失致死や人身売買などの罪で訴追している。
ベトナムではこの事件で今週8人が逮捕され、同国での逮捕者は10人となっている。
また、英警察は北アイルランド出身の兄弟の男2人の行方を捜索している。
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