最新記事

英王室

エリザベス女王、メーガン妃の「率直な告白」に嫌悪感?

Queen Elizabeth ‘Horrified’ Of Meghan Markle, Prince Harry’s Interview: Couple ‘Being Divisive’

2019年10月24日(木)15時00分
キャサリン・アメシン

ロンドンのバッキンガム宮殿で記念撮影。(右から)エリザベス女王、夫のヘンリー王子、メーガン妃(2018年6月26日)  John Stillwell/Reuters

<国民の心を一つにする存在であるべき王室メンバーの「対立を生む」言動を女王らが問題視していると報道>

イギリスでは10月20日、ヘンリー王子とメーガン妃に密着したドキュメンタリー番組「ハリーとメーガン:アフリカの旅」が放送された。この中で2人が率直に胸の内を語ったことが大きな反響を呼んだが、報道によれば、エリザベス女王をはじめとする英王室のメンバーたちは、このインタビューを問題視している。

ITVが放送した同番組の中で、ヘンリー王子とメーガン妃は、世間やメディアの監視の目にさらされながら暮らす苦悩を語った。王室の一員として、また新米パパ・ママとして直面するさまざまな困難について率直に語り、時に感情を露わにする場面もあった。

<参考記事> >ヘンリー王子との結婚「考えが甘かった」と重圧を語るメーガン妃、率直な告白に大きな反響

このインタビューは視聴者の間で大きな反響を呼んだが、感動した人ばかりではないようだ。デイリー・スター紙によれば、エリザベス女王をはじめとする王室のメンバーたちは、嫌悪感を示したという。

「王室の面々は、番組を見てぞっとしたと思う」とBBCのジョニー・ダイモンド王室担当編集員は言う。

ダイモンドはその理由として、ヘンリー王子とメーガン妃がイギリスのタブロイド紙を相手取って訴訟を起こしたことや、2人が「対立を生んでいる」ことを挙げた。

メーガン妃の「告白」を疑う声も

「裁判でどちらが勝っても、タブロイド紙がこれまでのやり方を変えるはずもない。彼らは、ただ実際に起こったことを報道しているだけで、何も悪いことをしたとは思っていないのだから」と彼は指摘し、さらにこう続けた。

「イギリスでは、王室は国民の心を一つにする存在であるべきと考えられている。その重要なメンバーであるヘンリー王子とメーガン妃が対立を生んでいる。2人の言動は王室の理念に反している」

<参考記事>ダイアナが泣きついても女王は助けなかった 没後20年で肉声公開へ

王室関連の本を数多く執筆しているフィル・ダンピアーも、女王をはじめとする王室メンバーは、ヘンリー王子とメーガン妃の言動が王室にもたらす影響を「とても懸念している」と考える。2人は来月から6週間の休暇を取る予定だが、冷静さを取り戻し、今の状況が自分たちにとって良くないことに気づくのにいい期間になるだろうと指摘した。王室を去ろうと考えているのでない限り、今の状態は2人にとって何の得にもならないともつけ加えた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ、防空強化でG7の協力要請 NATOが取

ビジネス

米指数ファンドからブラックリスト中国企業に多額資金

ワールド

イスラエルの長期格付け、「A+」に引き下げ=S&P

ビジネス

仏ロレアル、第1四半期売上高は9.4%増 予想上回
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 4

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 5

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 6

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 9

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 10

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中