最新記事

香港

香港デモ隊、朝のラッシュ時に列車の運行を妨害 通勤客との小競り合いも

2019年7月30日(火)15時15分

中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡る抗議デモが続く香港で、朝のラッシュ時間帯に数百人のデモ隊が通勤列車の運行を妨害し、多数の通勤客が代替輸送手段の利用を余儀なくされるなど、大きな混乱が生じた。写真は列車に乗れず、シャトルバスのために行列する通勤客。香港で撮影(2019年 ロイター/Tyrone Siu)

中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡る抗議デモが続く香港で、30日朝のラッシュ時間帯に数百人のデモ隊が通勤列車の運行を妨害し、多数の通勤客が代替輸送手段の利用を余儀なくされるなど、大きな混乱が生じた。

3カ月前に始まったデモはこのところほぼ毎日行われており、警察との衝突も頻繁に起きている。参加者は条例改正案の撤回を求めるだけでなく、香港政府や中国政府への反発を強めている。

デモに参加していた21歳の女性は「人々に迷惑をかける意図はないが、なぜ私たちが抗議しているのかを当局に理解してもらう必要がある。必要な限り続ける」と話した。

デモ隊の妨害行為で列車の遅延や運行停止が相次いだことから、午前遅くには香港内の各駅の構内は混雑状態となった。

地下鉄運営の香港鉄路(MTR)は利用客に代替輸送手段を探すよう呼びかけた。香港の公共放送RTHKは、香港政府運輸・住宅局の陳帆(フランク・チャン)局長がデモ参加者に対し、毎日500万人を輸送する鉄道網に矛先を向けないよう訴えたと報じた。

通勤客とデモ隊との間の小競り合いも一部で起き、デモを受けて営業を中止するパン屋やコンビにも見られた。警察は各駅の配置要員を増やして対応。デモ隊は徐々に引き揚げ始めた。

中国当局は29日、香港のデモについて異例の記者会見を開き、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官および香港警察への支持をあらためて表明するとともに、暴力行為に反対するよう香港市民に呼び掛けた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20190806issue_cover200.jpg
※8月6日号(7月30日発売)は、「ハードブレグジット:衝撃に備えよ」特集。ボリス・ジョンソンとは何者か。奇行と暴言と変な髪型で有名なこの英新首相は、どれだけ危険なのか。合意なきEU離脱の不確実性とリスク。日本企業には好機になるかもしれない。

ニューズウィーク日本版 教養としてのBL入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月23日号(12月16日発売)は「教養としてのBL入門」特集。実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気の歴史と背景をひもとく/日米「男同士の愛」比較/権力と戦う中華BL/まずは入門10作品

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル指数下落、雇用統計は強弱混合 失

ビジネス

米国株式市場=ダウ・S&P続落、経済指標を精査 エ

ビジネス

米総合PMI、12月は半年ぶりの低水準 新規受注が

ワールド

バンス副大統領、激戦州で政策アピール 中間選挙控え
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を変えた校長は「教員免許なし」県庁職員
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    「住民が消えた...」LA国際空港に隠された「幽霊都市…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【人手不足の真相】データが示す「女性・高齢者の労…
  • 8
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    「日本中が人手不足」のウソ...産業界が人口減少を乗…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 8
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中