最新記事

ブレグジット

英首相候補ジョンソン、条件なしで「10月31日にEU離脱」目指すと再表明

2019年6月24日(月)11時20分

英与党・保守党の党首選で最有力候補とされるジョンソン前外相は、欧州連合と離脱条件などで合意してもしなくても10月31日に離脱することを目指す考えをあらためて示した。選挙イベントで演説する同前外相。バーミンガムで撮影(2019年 ロイター/HANNAH MCKAY)

英与党・保守党の党首選で最有力候補とされるジョンソン前外相は22日、欧州連合(EU)と離脱条件などで合意してもしなくても10月31日に離脱することを目指す考えをあらためて示した。

ジョンソン氏は10月31日の離脱期限について先のテレビ討論会で「大いに実行可能」と発言し、期限までの離脱を巡る同氏の姿勢に不透明感が生じていた。

同氏は、党員投票に向けて16回行われる演説会の初回となった22日のイベントでこの発言について、「実行するという意味だけでなく、実行が可能だという意味だ」と説明した。

交際相手の女性を巡り21日にジョンソン氏の自宅に警察が呼ばれたことについては、人々は同氏の資質を問う権利があるとした上で、公職者としての自身の経歴が首相になる資質を裏付けていると主張した。

演説会では対立候補のハント外相も党員に支持を訴えた。ハント氏は2016年の国民投票で残留に投票したが、現在では離脱を支持しているとしている。

同氏はこれまで、10月の期限にコミットすれば議員による合意なき離脱阻止のリスクを招き、総選挙につながる恐れがあるとし、EUとの合意が可能だと判断すれば離脱を再度延期するとの立場をとってきた。

しかし22日には、EUが新たな離脱案での合意に動かなければ10月31日に合意のないまま離脱すると表明。「10月31日の時点でEUがより良い案を交渉する意思を示していなければ、離脱を実現しない政治的リスクは合意なき離脱の経済的リスクよりはるかに深刻だ」とし、「そうなった場合は離脱を実行する」と言明した。

ユーガブがタイムズ紙向けに実施した世論調査によると、党員の74%はジョンソン氏を支持し、ハント氏(26%)を大きく引き離している。調査はジョンソン氏の自宅に警察が呼ばれた件が伝わる前に実施された。

[バーミンガム(英国) ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 イラン革命防衛隊
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

存立危機事態巡る高市首相発言は「重大な転換」、米政

ワールド

イラン弱体化、攻撃能力は維持のもよう=米国家情報長

ワールド

バンス米副大統領、ガソリン価格高騰受けて石油協会と

ワールド

イラン、カタールのエネ拠点攻撃 サウジも標的に ガ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 2
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 3
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 4
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 5
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 6
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 7
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 8
    観客が撮影...ティモシー・シャラメが「アカデミー賞…
  • 9
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 10
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 10
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中