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米イラン対立エスカレート ホットライン不通が示す一触即発の危険性

2019年5月30日(木)11時00分

裏ルートはあるか

匿名を条件に取材に応じた米政府高官によると、5月3日、イランが米国もしくは米国の国益に対する攻撃を計画している可能性を示す情報を入手した後、米国は「第三者」を通してイランにメッセージを送ったという。

また、ダンフォード統合参謀本部議長も8日、「われわれが脅威を認識しており、反撃の準備ができていることを示すために」イランに対してメッセージを送ったと議会で発言している。

ウォルツ議員によると、ダンフォード氏は議員らと行った非公開の聴聞会で、メッセージはイラン革命防衛隊の精鋭組織「コッズ部隊」のガーセム・ソレイマーニー司令官に送られたと語った。内容は、もしイランの委託を受けた集団が米国民を攻撃したら、直接イラン政府に責任を問うことを警告したものだったという。

米国民や地域の米軍が攻撃されることがあった場合、「われわれが問うのは代理人の責任ではなく、イラン政府の責任だ、というのがメッセージだ」と、ウォルツ氏は説明した。

3月まで中東で米軍司令官を務めたジョセフ・ボテル氏は今年上旬、シリアでの偶発的な衝突を避けるために作ったロシアとのホットラインを通して、イラン軍にメッセージを伝えることができると発言していた。

「イランの人々はロシアと対話ができる。われわれには、ロシアとのプロフェッショナルな意思疎通チャンネルがある」

ただ、イランとの危機を避けるためにロシア政府に頼るという可能性は、現在、そして過去の米政府関係者の多くの人々にとって不安の種でしかない。

オバマ政権で国務次官を務めたウェンディ―・シャーマン氏は、「それは危険を伴う選択肢だ」と語った。

(翻訳:宗えりか、編集:山口香子)

Phil Stewart and Michelle Nichols

[ワシントン ロイター]


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