最新記事

セレブ

リアリティー番組の女王キム・カーダシアンが、弁護士を目指して超本気モード

KIM KARDASHIAN

2019年4月24日(水)18時00分
ハンナ・プレストン

Shannon Stepleton-REUTERS

<お騒がせセレブのカーダシアンだが、実は父親があのO・J・シンプソンの弁護士だった>

ブロンドの「カワイ子ちゃん」 が一念発起して弁護士になる映画『キューティ・ブロンド』。まさにそんな弁護士が、ハリウッドから誕生するかもしれない。

4月10日にヴォーグ誌のインタビューで、弁護士を目指して勉強していると明かした女優キム・カーダシアン。最近の試験は「最高の出来」だったと、SNSで報告した。どんな試験かは分からないが、本人のインスタグラムの投稿によると、毎月「筆記と選択式の試験」があるという。

現在38歳のカーダシアンは、約20年前にロサンゼルスのピアース・カレッジを中退している。家族に密着するリアリティー番組の仕事が舞い込んだためだ。

カリフォルニア州では法学部の卒業資格がなくても、弁護士や判事の下で4年間、週18時間以上インターンとして働くと司法試験の受験資格が得られる。1年目の終わりに予備試験があり、合格するとさらに3年間、インターンシップを続けることができる(同様の制度はバーモント、バージニア、ワシントン州にもある)。

昨年から見習い業務を開始

ヴォーグ誌のインタビューによると、カーダシアンは昨年夏からサンフランシスコの弁護士事務所で勉強と見習い業務を始めている。今年の夏に予備試験を受け、22年に司法試験に挑戦する計画だ。

新しい旅を始めるまで「たくさん、真剣に」悩んだが、最後に背中を押したのは、刑事司法制度の改革を訴える活動が実ったことだ。暴力を伴わない薬物売買の罪などで終身刑を受けていた女性の早期釈放を求める運動に参加し、関連する法律の制定を求めて働き掛けてきた。

「法案の可決が実現するなんて夢にも思わなかった。私にとって大きなターニングポイントになった」

間もなく代理出産で4人目の子供を迎えるカーダシアン。法律に興味を持ったのは、O・J・シンプソンの弁護団の1人だった亡き父ロバート・カーダシアンのおかげだと語る。

「父の書斎の壁を押すと、裏に隠し部屋があって、OJの証拠書類がそろっていた。週末になると私はこっそり読んでいた。法医学に関して詮索するのが大好きだったの」

先のインスタグラム投稿で、カーダシアンはこんなふうに語っている。「夢を追い掛けて新しい目標を達成しようとするなら、何にも邪魔させてはいけない。自分の道は自分で切り開ける。そう、私のように」

<本誌2019年4月30日/5月7日号掲載>

201904300507cover-200.jpg

※4月30日/5月7日号(4月23日発売)は「世界が尊敬する日本人100人」特集。お笑い芸人からノーベル賞学者まで、誰もが知るスターから知られざる「その道の達人」まで――。文化と言葉の壁を越えて輝く天才・異才・奇才100人を取り上げる特集を、10年ぶりに組みました。渡辺直美、梅原大吾、伊藤比呂美、川島良彰、若宮正子、イチロー、蒼井そら、石上純也、野沢雅子、藤田嗣治......。いま注目すべき100人を選んでいます。

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:日米為替声明、「高市トレード」で思惑 円

ワールド

タイ次期財務相、通貨高抑制で中銀と協力 資本の動き

ビジネス

三菱自、30年度に日本販売1.5倍増へ 国内市場の

ワールド

石油需要、アジアで伸び続く=ロシア石油大手トップ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中