最新記事

航空機

737MAX墜落、運航停止措置を「歓迎」する航空会社も その理由は?

2019年3月18日(月)12時12分

頭痛の種

737MAX8なしで当面乗り切ることができる航空会社にとっても、その代償は高くつくことになるだろう。

「運航停止により、フライトがキャンセルとなり、収益に影響が出る航空会社にとっては悩みの種だ」とストリックランド氏は言う。

3月は繁忙期ではないものの、一部の航空会社は打撃を受けている。フライト情報を提供する中国のアプリ「飛常准」によると、事故翌日の11日には国際便と国内便合わせて少なくとも29便がキャンセルされた。

だが、737MAX8機を使用する予定だった他の256便については他の機種に変更して運航された。

シンガポールのチャンギ国際空港は12日、中国山東省の省都、済南を発着する山東航空737MAX機のフライトがキャンセルされたが、他のフライトは航空機を変えて運航されたと明らかにした。

シンガポール航空、ライオン航空とガルーダ・インドネシア航空、そして国有の中国国際航空と中国東方航空、中国南方航空は、MAX以外のジェット機を大量に保有していると前出のアナリストは語る。

納入への影響は

エチオピア航空機墜落事故でより大きな影響が出るのは、今後の納入かもしれない。大韓航空などの航空会社が737MAX8機を比較的大量に発注しているからだと、 韓国シンヨン証券のシニアアナリスト、Um Kyung-a氏は指摘する。

「この半年以内に起きた2度の墜落事故の原因をボーイングが突き止めることができなければ、こうした航空会社にとって大きな頭痛の種となるかもしれない。そうなった場合、発注済みの737MAX8に代わる計画を打ち出す必要が出てくる」

ブラジルのゴル航空は、ボーイング737MAX8機を100機発注している。7機を運航していたが、11日に運航停止を決めた。

ゴル航空はボーイング737モデルのみを使用しており、新型の同MAX8機への移行を、今年後半にさらに11機リースすることで加速させると昨年12月に明らかにしていた。

737MAX機を13機所有するフライドバイは、737シリーズの旧モデルに変更するなど、旅客への混乱を最小限に抑えるためスケジュールを調整していると明らかにした。一方、フィジー・エアウェイズは所有する737MAX2機の運航停止に伴い、他の737モデルやエアバスのA330シリーズに変更するとしている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ミシガン大消費者信頼感3月確報、53.3に低下 

ワールド

スペースX上場巡り話題沸騰、銘柄コードが賭け対象に

ビジネス

ECBの拙速利上げに慎重、インフレ定着の見極めを=

ワールド

米国務長官、地上部隊使わず対イラン目標達成へ 「数
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊張緩和の兆しか
  • 3
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思われるドローンの攻撃を受け大炎上
  • 4
    「俺たちはただの人間だ」――BTSが新アルバム『ARIRAN…
  • 5
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 6
    ウィリアム皇太子が軍服姿で部隊訪問...「前線任務」…
  • 7
    日本経済にとって、円高/円安はどちらが「お得」な…
  • 8
    ニュースでよく聞く「東京外国為替市場」は、実際は…
  • 9
    親の遺産はもう当てにできない? ベビーブーム世代…
  • 10
    アメリカのストーカー対策、日本との違いを考える
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 3
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 6
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 7
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 8
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 9
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 10
    「カメラの目の前」で起きた爆発の瞬間...取材中の記…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中