ECBの拙速利上げに慎重、インフレ定着の見極めを=シュナーベル理事
欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事。2019年11月、ドイツ・ベルリンで撮影。REUTERS/Fabrizio Bensch
[フランクフルト 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事は27日、ECBはインフレの急上昇に対処するために急いで利上げを行うべきではなく、むしろインフレの上昇が定着しつつあるかどうかを分析する時間を取るべきだと述べた。
シュナーベル氏はチューリヒの大学で講演し、「急いで行動する必要はない。われわれには、データを見て、実際に何が起こっているのか、二次的な影響の証拠があるかどうか、需要環境がどれほど強いのか、このインフレショックがインフレ期待や賃金上昇にどれほど定着しつつあるのかを分析する時間がある」と述べた。シュナーベル氏はECB理事会のタカ派メンバーと目されている。
金融市場は現在、ECBが今年中に3回の利上げを実施すると予想しており、最初の利上げは4月か6月に行われると見込んでいる。これは、ECBが2021─22年のインフレ急伸時に判断を誤ったと批判されたことを受け、早期に利上げに踏み切るとの観測に基づいている。
しかしシュナーベル氏は、当時と比べ現在は金利がはるかに高く、財政政策による支援が少なく、パンデミック後のような潜在的な需要がなく、需給の不均衡も以前とは異なるため、出発点は異なっていると述べた。
しかし、エネルギーショックは長期的なインフレにつながる可能性があり、もしそうなった場合、ECBは行動を起こすだろうとも述べた。「インフレへの影響がより長期化するようであれば、金融政策上の行動を起こす必要があり、実際に行動を起こすだろう。そして、前回と同じように、断固とした行動を取るだろう」とした。
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