最新記事

南北朝鮮

金正恩からもらった犬が子犬を出産、文在寅は「南北和平の兆し」と......

Kim Jong Un Gave South Korea Two Dogs, One Had Puppies

2018年11月13日(火)15時45分
トム・オコーナー

青瓦台の住人になった雌の豊山犬、コミと文在寅 SOUTH KOREA BLUE HOUSE

<南北首脳会談のときに贈られた北朝鮮原産の豊山犬は幸運を運んでくるか>

2018年9月の南北首脳会談後、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に贈った犬のつがいに子供が産まれた。11月12日に子犬の誕生をSNSで発表した文は、これが南北和平の良い兆しであることを願うと述べた。

金と文は9月に、3度目の首脳会談を行った。1950年の朝鮮戦争以降、南北首脳が顔を合わせたのは5回しかない。2018年、冷戦期を通じて敵対していた両国は、かつてなく活発な外交を行った。9月の首脳会談後、金は松茸2トンを韓国に贈ったが、そのとき一緒に贈られたのが、北朝鮮原産の猟犬である白い「豊山犬(プンサンケン)」のつがいだった。

webw181113-skdogs02.jpg金正恩が韓国に贈った豊山犬。雌のコミ(左)と雄のソンガン SOUTH KOREA BLUE HOUSE


11月12日の文の投稿によれば、母犬の名は「コミ」。11月9日に雄3匹、雌3匹の子犬を産んだという。

「犬の妊娠期間は約2カ月なので、コミは韓国に来たときすでに妊娠していたのだろう」と、文はツイートした。「2匹の贈り物に6匹が加わり、これは大変な幸運だ。南北関係にも幸運を願う」

AP通信は11月12日、韓国の国防相の話として、複数の軍用機でミカン200トンを平壌に空輸したと伝えている。9月の首脳会談後に送られた松茸2トンに対するお返しだという。 

「コミ」と雄の「ソンガン」は、3kg近くのドッグフードとともに、軍事境界線にある板門店に届けられた。その後、大統領府ですでに飼われていた保護犬「トリ」と猫の「ジンジニ」の仲間入りをした。

(翻訳:ガリレオ)

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ハマス、60日間の一時停戦案を承認 人質・囚人交換

ワールド

米ウクライナ首脳会談開始、安全保証巡り協議へとトラ

ワールド

ロシア、ウクライナへのNATO軍派遣を拒否=外務省

ビジネス

トランプ政権、インテル株10%取得巡り協議中と報道
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    AIはもう「限界」なのか?――巨額投資の8割が失敗する現実とMetaのルカンらが示す6つの原則【note限定公開記事】
  • 4
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 5
    【クイズ】2028年に完成予定...「世界で最も高いビル…
  • 6
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 7
    アラスカ首脳会談は「国辱」、トランプはまたプーチ…
  • 8
    「これからはインドだ!」は本当か?日本企業が知っ…
  • 9
    恐怖体験...飛行機内で隣の客から「ハラスメント」を…
  • 10
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 4
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 5
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 7
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 8
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 9
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 10
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中