最新記事

動物

頭は鳥、体は魚!? 釣り針にかかった奇妙な生き物の正体は...

2018年6月15日(金)17時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

World Live-YouTubeより

<ネットをざわつかせている「鳥魚」に、専門家が解説。鳥なのか魚なのか......はたまたイルカなのか>

中国南西部貴州省の川で釣りに興じていたある男性は、目を疑った。まさか自分の釣り針に、鳥のような頭部を持った魚がかかるとは予想しなかった。

水面から姿を現したのは淡水魚のはずだが、頭部はどう見ても鳥やイルカに似ていると、英ザ ・サン紙は伝えている。一体、正体は何なのか。地元紙の貴州都市報は、この生き物が鯉で間違いないと特定した。

(インコと比べてみた)


なぜこんな姿に?

それでも、奇妙な生き物をめぐる論争はやまない。くちばしのような口部と小さな翼にさえ見えるヒレ。見ようによってはイルカやペンギンの様相さえある。ニュースサイト「ライブ・サイエンス」によると、奇形の淡水魚が見つかることは珍しくないという。さらに記事では、英リバプール大学の動物生理学者アンドリュー・コッシンズが万が一にも、ネットで囁かれている「鳥魚」説はありえないと言いきっている。

コッシンズの見解では、この鯉の鳥のようなくちばしとドーム型の頭部は、欠陥のある細胞が増殖したせいだという。頭部の骨格系の変形でできた腫脹が、口を下に傾ける原因になった可能性が高い。

また奇形を引き起こした原因については、「写真のみで奇形の原因を判断することは難しい」としたうえで「100%、汚染物質が原因とは言いきれない」と指摘。しかし、魚の遺伝子突然変異、そして正常な細胞増殖を妨げる要素として、水質の汚染を想定することは合理的だとし、この鯉も「奇形が頭部だけに限られているのはおかしい」と言っている。

「鳥魚」の行方は

いずれにしても、この「鳥魚」の奇形は、通常の鯉として生活するには問題はないものだという。頭部以外は、ごく普通の鯉と同じような大きさで、健康状態も良さそうだ。逆に超大型の頭部のせいで、神経がダメージを受けた場合は、呼吸や摂食に問題を抱え、体の成長は滞ってしまうそう。コッシンズは「その鯉は、まともな鯉生を送っていたことだろう」と推測する。

気になるのは「鳥魚」の行方だが、陸で写真撮影に時間を割かれながらも、川に帰され元気に泳いで行ったと、メトロ紙が伝えている。

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

関連ワード

ニュース速報

ワールド

中国、WSJなど米3紙記者の取材証剥奪 米の対応に

ワールド

米政権、新型コロナ対応に軍動員を検討=当局筋

ビジネス

マリオット、従業員数万人の一時帰休を開始 新型コロ

ワールド

イタリア、新型コロナ死者2503人 感染者3万15

MAGAZINE

特集:観光業の呪い

2020-3・24号(3/17発売)

新型コロナで爆買いスポットに閑古鳥── 「インバウンド頼み」の構造的リスクとは

人気ランキング

  • 1

    一斉休校でわかった日本人のレベルの低さ

  • 2

    日本が新型肺炎に強かった理由

  • 3

    韓国はなぜ日本の入国制限に猛反発したのか

  • 4

    新型コロナ「不都合な真実」をあなたは受け入れられ…

  • 5

    フランスから見ると驚愕の域、日本の鉄道のあり得な…

  • 6

    豪でトイレットペーパーめぐって乱闘 英・独のスー…

  • 7

    ベトナム、日本には強硬だが、中国には黙る韓国政府…

  • 8

    「これ以上来るな!」観光公害で疲弊する地元住民を…

  • 9

    中国人女性と日本人の初老男性はホテルの客室階に消…

  • 10

    新型コロナ日本感染ルーツとウイルスの種類:中国の…

  • 1

    一斉休校でわかった日本人のレベルの低さ

  • 2

    フランスから見ると驚愕の域、日本の鉄道のあり得ない素晴らしさ

  • 3

    韓国はなぜ日本の入国制限に猛反発したのか

  • 4

    日本が新型肺炎に強かった理由

  • 5

    ベトナム、日本には強硬だが、中国には黙る韓国政府…

  • 6

    株価暴落「コロナ相場」の裏で起きている、もっと深…

  • 7

    すべて偽物だった......韓国系アメリカ人高官が驚く…

  • 8

    ダイヤモンド・プリンセス号の感染データがあぶり出…

  • 9

    豪でトイレットペーパーめぐって乱闘 英・独のスー…

  • 10

    「焼くには数が多すぎる」北朝鮮軍、新型コロナで180…

  • 1

    一斉休校でわかった日本人のレベルの低さ

  • 2

    「NO JAPAN」に揺れた韓国へ「股」をかけて活躍した日本のAV俳優たち

  • 3

    フランスから見ると驚愕の域、日本の鉄道のあり得ない素晴らしさ

  • 4

    やっぱり日本は終わりだ

  • 5

    遂に「日本売り」を招いた新型肺炎危機──危機を作り…

  • 6

    ついに日本は終わった

  • 7

    新型コロナウイルス、感染ショックの後に日本を襲う4…

  • 8

    豪でトイレットペーパーめぐって乱闘 英・独のスー…

  • 9

    夜間に発電できる「反ソーラーパネル」が考案される

  • 10

    「部外者」には分かりにくい、日本の見えないマナー…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2020年3月
  • 2020年2月
  • 2020年1月
  • 2019年12月
  • 2019年11月
  • 2019年10月