最新記事

イギリス

エディー・ジョーンズ、ファンを大切にする思いがあだに──英で暴行被害

2018年4月23日(月)17時00分
松丸さとみ

一方、スコットランド・ラグビー協会は今回の事件の加害者を非難し、その行動は「極めて不快」で、ラグビーやラグビー・ファンの価値観を象徴するものではない、とツイッターで表明している。

デイリー・メールによると、英国鉄道警察は4月17日、この男らがエディンバラ市内に在住の22〜25歳であること、マンチェスターの裁判所に5月16日に出頭するよう命令が出されていることを明らかにした。社会的な秩序を乱したというのが理由だ。

ファンを大切にする思いがあだに──「公共交通機関はもう使わない」

今回の事件についてジョーンズは、急いでいる時を除き、写真を頼まれて断ったことは一度もないとして、「ファンのためと思ってやっている。でもこういうことが起こると、自分の身の安全を考えないと」とテレグラフに話した。

また公共交通機関での移動については、「自分は他の人とは違うんだなどとは思わない」ことが理由だと説明。しかし今回の出来事には非常に驚いており、今後は公共交通機関を使わない、と話している。

実はこの日、ジョーンズはこの後さらにロンドン行きの電車でも暴言を浴びせられたのだ。サッカー・プレミアリーグ観戦後、マンチェスターからロンドンへと再び1人で向かったのだが、その電車内で暴言を吐かれたのだ。英国鉄道警察に通報が入り警官が出動するほどだったようで、逮捕者は出ていないものの捜査は続行中だという。

ジョーンズは、日本代表の監督を2015年に退いた後、イングランド代表の監督に就任。イングランドとの契約は2019年に日本で開催されるワールドカップまでだったが、戦績が好調なことから今年1月、2年の契約更新が決定し、2021年まで監督を務めることになっている。

ガーディアンによると、ジョーンズの契約には解除条項があり、2019年のワールドカップでの成績によって解除もありえるが、もし2021年まで続けた場合、イングランド代表の監督を約7年務めたクライブ・ウッドワードに次ぐ長さとなる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

石破首相が退陣表明、米関税で区切り 複数の後任候補

ワールド

石破首相が辞任表明、米大統領令「一つの区切り」 総

ワールド

インドは中国に奪われず、トランプ氏が発言修正

ワールド

26年G20サミット、トランプ氏の米ゴルフ場で開催
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給与は「最低賃金の3分の1」以下、未払いも
  • 3
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接近する「超巨大生物」の姿に恐怖と驚きの声「手を仕舞って!」
  • 4
    ロシア航空戦力の脆弱性が浮き彫りに...ウクライナ軍…
  • 5
    金価格が過去最高を更新、「異例の急騰」招いた要因…
  • 6
    コスプレを生んだ日本と海外の文化相互作用
  • 7
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習…
  • 8
    「ディズニー映画そのまま...」まさかの動物の友情を…
  • 9
    今なぜ「腹斜筋」なのか?...ブルース・リーのような…
  • 10
    「日本語のクチコミは信じるな」...豪ワーホリ「悪徳…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 3
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習慣とは?
  • 4
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 5
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接…
  • 6
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 7
    「生きられない」と生後数日で手放された2本脚のダ…
  • 8
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害…
  • 9
    「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給…
  • 10
    「見せびらかし...」ベッカム長男夫妻、家族とのヨッ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 6
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 7
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中