最新記事

イギリス

エディー・ジョーンズ、ファンを大切にする思いがあだに──英で暴行被害

2018年4月23日(月)17時00分
松丸さとみ

駅前で酔っ払いに囲まれるエディー・ジョーンズ (C)Twitter-Dan Roan

駅前で酔っ払いに囲まれる監督

かつてラグビー日本代表監督を務めたエディー・ジョーンズが、現在監督をしているイングランドで暴行される事件が2月に起こったが、このほど、加害者に裁判所への出頭命令が出されたことが分かった。

事件は2月25日。スコットランドのエディンバラで開催されたラグビーの欧州6カ国対抗「シックス・ネイションズ」でイングランド対スコットランド戦があった翌日だ。

BBCによるとこの日ジョーンズは、サッカー・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド対チェルシー戦を観戦するために、エディンバラからマンチェスターに1人で向かった。移動手段は電車で、「スタンダード・クラス」と呼ばれる普通車両だ。

BBCが入手したという動画には、駅に迎えに来たと思われる車にジョーンズが向かう際、男性2人に声をかけられ、一緒に写真を撮っている姿が写っている。さらに2人が加わって4人に囲まれ、男らは前日のスコットランド戦について口にし始めた。4人のうち2人は手にビールらしきものを持っており、酔っている様子がうかがえる。

ジョーンズは運転手に車へと先導されるが(デイリーメールによると、動画内でジョーンズをかくまうように誘導している男性2人は車の運転手と駅の職員)、男らは車まで付いて行き暴言を吐き続けた。

前日、イングランドはスコットランドに負けていた

前夜の試合で、イングランドはスコットランドに13対25で負けており、男らはその試合についてジョーンズをあざけっているようだった。ジョーンズが車に乗り込みドアを閉めると、ドアを無理やり開けて暴言を浴びせ続けた。

テレグラフは、男らから受けたのは暴言か暴力かと問われたジョーンズが「どちらも少しずつされた」と答え、小突かれたという情報もある、と伝えている。

テレグラフは男らが「スコットランド人だった」と伝えているが、BBCは「ラグビーのサポーターか否かは分からない」としている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EUと米、ジョージアのスパイ法案非難 現地では抗議

ビジネス

EXCLUSIVE-グレンコア、英アングロへの買収

ワールド

中国軍機14機が中間線越え、中国軍は「実践上陸訓練

ビジネス

EXCLUSIVE-スイスUBS、資産運用業務見直
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 3

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 7

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中