最新記事

ブレグジット

イギリス、EUとの貿易交渉決裂なら北米自由貿易協定に加盟の可能性 

2017年10月11日(水)08時20分

10月10日、英デーリー・テレグラフ紙は、英国の欧州連合(EU)離脱交渉でEUとの貿易協定を締結できなかった場合、英国が北米自由貿易協定(NAFTA)に加盟する可能性があると報じた。9月撮影(2017年 ロイター/Francois Lenoir)

英デーリー・テレグラフ紙は10日、英国の欧州連合(EU)離脱交渉でEUとの貿易協定を締結できなかった場合、英国が北米自由貿易協定(NAFTA)に加盟する可能性があると報じた。

EUとの貿易交渉がまとまらなかった場合に備えて、複数の閣僚がNAFTA加盟案を検討しているという。

英当局は、この報道に対するコメントをしていない。

英国はEUと離脱の条件を巡る交渉を進めている。英国の閣僚は、EUとの間で明確な貿易協定を結べない場合、何ができるか模索している。米国との貿易協定に加え、NAFTAへの参加など新たな貿易グループ形成も候補となる。ただ、トランプ米大統領は1994年に発効したNAFTAは米国の利益にならないので破棄するかもしれないと警告している。

通商アナリストによれば、英国がNAFTAに参加する場合、英製造業者はEUと北米向けにそれぞれの規則に従った二通りの製品を生産しなければならない。

40年超にわたりEU規制の圏内にいた英国は、サービスや製品、競争政策、データ保護を北米モデルにシフトさせる必要があるかもしれない。

EUは英国にとって最大の輸出相手で、8月のモノの輸出の約半分を占める。米国は単体の国としては最大で14%を占める。

[ロンドン 10日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米BofA、利益率16─18%に 投資家に中期目標

ワールド

トランプ関税の合憲性、米最高裁が口頭弁論開始 結果

ビジネス

FRB現行政策「過度に引き締め的」、景気にリスク=

ワールド

米、ICBM「ミニットマン3」発射実験実施 ロシア
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    カナダ、インドからの留学申請74%を却下...大幅上昇の理由とは?
  • 4
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 7
    若いホホジロザメを捕食する「シャークハンター」シ…
  • 8
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 9
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中