最新記事

プーチンの新帝国

【発言録】冷徹、強硬、孤独な男ウラジーミル・プーチン

2017年8月23日(水)16時05分
ニューズウィーク日本版編集部

Alexei Nikolsky-Sputnik-Kremlin-Reuters


20170829cover_150.jpg<ニューズウィーク日本版8月22日発売号(2017年8月29日号)は「プーチンの新帝国」特集。中東から欧州、北極まで、壮大な野心を露わにし始めたロシアの新たな「皇帝」の世界戦略に迫った。この特集から、プーチン大統領の発言録を転載する>

国際社会の非難や制裁をものともしない強気の外交、アメリカの主導を許さない巧妙な戦略、敵対者をとことんつぶす非情な態度。国内外で抱える多くの問題などお構いなしに、野心をむき出しにし始めたロシアを率いるプーチン大統領の過去の言葉の数々から、謎多きその本心が垣間見える。


「ヒトラーはロシアを破壊しようとした。それがどんな最後を迎えたか、誰しも思い出す必要がある」


「ロシアの人々はこう言う。ソ連崩壊を惜しまないのは心ない人たちだ。だが、惜しむのは頭の足りない人たちだ」


「自分が正しいことを証明するためには、時には孤独になる必要がある」


「われわれはあらゆる場所でテロリストを追うだろう。彼らが空港にいるなら、空港を探す。彼らがトイレにいたなら、そこで消す。以上」


「母国を裏切った者が書いた本は読まない」


「ロシアはいかなる対立も望まない。そしていかなる『神聖同盟』にも参加することはない」


「ロシアに対して軍事的に優位に立てるとか圧力をかけられるなどという幻想を、誰であれ抱くべきではない。そのような無謀な試みに十分に応えてやる準備はいつでもできている」


「オオカミは誰を食べればいいか分かっている。誰の意見を聞くこともなく食べる」


「ロシア社会の現状を考えれば、ロシアがどんな形であれ全体主義国家に向かうことはあり得ない」


「人間について知れば知るほど、犬が好きになる」


【参考記事】この男、プーチン大統領が「中東の盟主」になる日

※「プーチンの新帝国」特集号はこちらからお買い求めいただけます。

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガリニューアル!
 ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

米中が閣僚級電話会談、貿易戦争緩和への取り組み協議

ワールド

米、台湾・南シナ海での衝突回避に同盟国に負担増要請

ビジネス

モルガンSも米利下げ予想、12月に0.25% 据え

ワールド

トランプ氏に「FIFA平和賞」、W杯抽選会で発表
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 2
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い国」はどこ?
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 5
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 6
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 7
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 8
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 9
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 10
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 1
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 2
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中