最新記事

北朝鮮

日米首脳が電話会談 トランプ大統領「最大限の軍事力で守る」

2017年4月6日(木)10時38分

 4月6日、日米両首脳は、北朝鮮による前日の弾道ミサイル発け射を受けて電話で会談した。2月に米フロリダで撮影(2017年 ロイター/Carlos Barria)

日米両首脳は6日、北朝鮮による前日の弾道ミサイル発射を受けて電話で会談した。トランプ大統領は「最大限の軍事力で米国と同盟国を守る」と表明。両首脳は中国の関与が重要であるとの認識で一致し、安倍晋三首相は6日からの米中首脳会談について「中国がどう対応するか注目している」と伝えた。

ホワイトハウスによると、会談でトランプ大統領は同盟国である日本と韓国を支えることを強調した。その上で「抑止力を強化し続け、米国と同盟国を最大限の軍事力で守る」と語った。

トランプ政権は過去20年間の北朝鮮政策が失敗だったとしており、あらゆる選択肢を排除しない方針を表明している。トランプ氏は今回も同様の認識を示したとみられ、安倍首相は会談後に記者団に対し、「トランプ大統領からは、全ての選択肢がテーブルの上にあるとの力強い発言があった」と明らかにした。

日本側の説明によると、両首脳は北朝鮮問題で中国が果たす役割が重要との考えでも一致した。 6─7日に米国で開かれる米中首脳会談では、トランプ大統領が中国の習近平国家主席に対し、北朝鮮に影響力を行使するよう迫るとみられている。中国は2月に北朝鮮からの石炭輸入を停止したが、日本政府関係者によると、 両首脳は不十分との問題意識を共有した。

両首脳の電話会談は午前6時33分から約35分間行われ、北朝鮮の核・ミサイル開発が安全保障上の重大な脅威であるとの認識で一致した。韓国を含めた3カ国が緊密に連携することも確認した。

*内容を追加しました。

(山口貴也、久保信博)



[東京 6日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

今期事業計画はかなり保守的=永守ニデックグループ代

ワールド

米上院、TikTok禁止法案を可決 大統領に送付

ワールド

NASA長官、気候問題対策で各国に協力強化呼びかけ

ワールド

ロシア、24─26年原油輸出価格見通しを65ドルに
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 3

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 6

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 7

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 8

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中