最新記事

映画

1万キロと25年を越え故郷に帰還した男 ──「ライオン」試写会ご招待

2017年2月21日(火)00時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

© 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia

 2012年に世界を驚愕させた感動の実話がついに映画化された。主人公はインドのスラム街で育ったサルー。5歳のときに誤って回送電車に乗り込み、遠くカルカッタまで運ばれ迷子になった。運よく養子となってオーストラリアで成人するが、生き別れた兄や母が瞼に浮かぶ。幼い頃の記憶の断片をたぐり寄せ、Google Earthで故郷を探す日々が始まった。少しずつ明らかになる事実を前に、家族や恋人との関係がぎくしゃくするなどサルーの苦悩は深まる。そしてとうとうその時がやってくる──。

 今回、本作品のニューズウィーク日本版特別試写会を3月24日に開催、読者の方150組300名様をご招待します。


[1万キロの距離を超え25年ぶりに母と再会したサルー・ブライアリーとは?]


サルー・ブライアリー facebookページより

今回の映画のモデルになったサルー・ブライアリー氏は、現在もオーストラリアに住んでいる。
インドで暮らしていたサルー氏は、5歳のころ、行き先を間違えて電車に乗り、10時間後に目覚めた時には見知らぬ土地にきていたという。必死に戻ろうとして、ガンジス川で溺れそうになったり、奴隷商人に誘拐されそうになったりして数ヶ月がすぎた。結局彼は孤児院に預けられ、そこでオーストラリア人のブライアリー夫妻に養子として引き取られることになりオーストラリアに移住した。

ブライアリー夫妻のもとで彼の人生は180度変わった。夫妻の跡を継ぎ事業にも成功したが、望郷の念は消えず、彼はなんとかして故郷について探し出そうとグーグル・アースでインド各地を調べ、ついに生まれ故郷のカンダワ駅を見つけた。

彼はさらにfacebookのカンダワのファンページに参加し、そこにいるユーザーたちと情報をやりとりして、ついに距離にして1万キロ、25年の月日を経て生まれ故郷にたどり着き、実の母親と再会を果たしたのだ──。

[製作]:イアン・カニング(『英国王のスピーチ』)
[監督]:ガース・デイヴィス
[出演]デヴ・パテル(『スラムドッグ$ミリオネア』)、ルーニー・マーラ(『キャロル』)、ニコール・キッドマン(『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』)他
[配給]ギャガ
【オフィシャルサイト】http://gaga.ne.jp/lion/
4月7日(金) TOHOシネマズ みゆき座他全国ロードショー


『LION/ライオン ~25年目のただいま~』試写会
日時:2017年3月24日(金)18:00開場/18:30開映(上映時間:119分)
会場:よみうりホール (東京都千代田区有楽町1−11−1 読売会館 7F)

応募締切:2017年3月10日(金)12:00



submit.png





※当選の発表は試写状の発送をもって代えさせていただきます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

米、国際刑事裁判所に週内制裁発動も 日常業務に影響

ワールド

あらゆる選択肢排除せず与野党で向き合う=消費減税で

ビジネス

ロシュ、肥満症薬の後期治験を開始へ 30年めどに市

ビジネス

FRBは「利下げに慎重に」、インフレ懸念で=クリー
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがたどり着ける「究極の筋トレ」とは?
  • 3
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 4
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 5
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 6
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 7
    「より良い明日」の実現に向けて、スモークレスな世…
  • 8
    米専門職向け「H-1B」ビザ「手数料1500万円」の新大…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「コメの消費量」が多い国は…
  • 10
    トランプに悪気はない? 英キャサリン妃への振る舞い…
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 3
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 4
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 5
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 6
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 7
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 8
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 9
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 10
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 8
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中