ネタニヤフ氏、イランの「演習」把握 トランプ氏と協議へ
軍事演習中に発射されるイランのミサイル。イランの非公開場所で8月20日撮影。Iranian Army/WANA (West Asia News Agency)/Handout via REUTERS
Elwely Elwelly Emily Rose Steven Scheer
[エルサレム/ドバイ 22日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は22日、イランが最近「演習」を実施していることをイスラエルは把握していると述べた。また、イランの核開発を巡る活動について、29日に予定されているトランプ米大統領との会談で取り上げる考えを示した。
ネタニヤフ首相はイランによる「演習」の具体的な内容については明らかにしていない。
これに先立ち、イラン国営メディアが匿名の関係筋や目撃者の情報として、イランが22日に複数の都市でミサイル演習を実施したと報じていた。
米NBCニュースは20日、イスラエルがイランの弾道ミサイル施設における生産拡大に懸念を強めており、ネタニヤフ首相がトランプ大統領との会談で再攻撃の可能性について説明する準備を進めていると報じた。米国が今年6月に空爆した核施設をイランが修復していることも、イスラエル当局が懸念していると伝えた。
西側諸国は、イランの弾道ミサイルは中東の安定に対する軍事的脅威であると同時に、イランが核兵器を開発した場合に運搬手段になりうるとみている。イランは核兵器開発の意図を否定している。
イランのメディアはテレグラムでミサイル発射とみられる映像を公開したが、場所は特定されなかった。ただ、メディアは発射が首都テヘランのほか、中部イスファハン、北東部マシュハドからだと報道。ロイターは映像の信頼性を独自に確認することはできなかった。
国営メディアは22日にその後、「情報筋」の話としてミサイルでの演習を否定し、映像は「高高度航空機」のものだと報じた。矛盾した内容であることへの説明はなかった。
イランの革命防衛隊は今月、弾道ミサイルと巡行ミサイルの発射演習を実施しており、演習報道は1カ月で2度目。





