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数字が物語るシリア内戦「脱出」の意味

2016年10月10日(月)13時14分

彼らが脱出するシリアの経済はどれほど深刻な事態なのだろうか、2007年から2009年に発生した米国の金融危機時と比べてみたい。この間、米国の国内総生産(GDP)は年率で平均3.5%減少した。失業率は2009年10月に10%の高水準に達した。同じ年には14.3%の米国民が貧困線を下回る生活を送っていた。

一方、シリアではGDPが2013年に30%減少し、翌年さらに36%下がった。国民の82%が貧困線以下で生活しており、失業率は60%に達している。そして、2016年の見通しも引き続き暗い。空爆や化学兵器、全く不十分な医療ケアを考慮に入れなくてもだ。多くのシリア人が連絡困難な場所にいるため、国際援助団体とコンタクトするにも時間がかかる。

そして、子どもたちのことを忘れてはならない。難民の半数以上が18歳未満だ。彼らは何年も教育の機会も与えられていない。過激な暴力を目撃した彼らのトラウマは言うに及ばずだ。

突然非業の死を遂げる可能性の高い国内にとどまるより、2年分の収入を費やし、命を賭けて安全な場所へと脱出することは、極めて健全な判断だと思える。



Jillian Harding
[5日 ロイター]


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